ドッペルゲンガー
カタカタカタカタ
今日も俺はキーを叩く
中学の時に対人関係失敗して
部屋に閉じこもって三年
たまに叫ぶくらいにしか声は出さない
パソコンの中はどこまでも広がる無限の世界
現実は近所のコンビニまでの20メートルの世界
鏡の向こうの俺は言う
「モット外二出テミロヨ」
嫌だね
そんなの俺は拒否する
鏡の中のドッペルゲンガー今日も小言を言ってくる
ゲラゲラ笑うな目障りだ
真夏の昼の午前11時
不思議な同居人と喋る俺がいた
トントントントン
俺は机を叩く
今日は何て不幸なんだ
あまりの暑さでパソコン壊れた
親も妹も家にいないなんて最悪だ
最終手段だ自分で修理部品を買いに行かなきゃだ
近所の電気屋百メートル先左だ
鏡の中の俺は言う
「サッサト外二出ロヨ」
お前に言われなくてもわかってる
鏡の中のドッペルゲンガー今日も口を挟んでくる
ベラベラ喋るな耳障りだ
真夏の昼の午前12時
変な居候と喧嘩する俺がいる
ギラギラ太陽眩しくて
ダラダラ汗が垂れてくる
部品を買った帰り道
ドッペルいないから気楽だ
最後の角を曲がったときに
車が一台やって来て、俺の体が中を舞う
ミラーの中のドッペルゲンガー
水溜まりの中のドッペルゲンガー
ドッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガードッペルゲンガー
そこら中で笑ってやがる
血の気がすっかり無くなって
鏡の中の自分と変わる
鏡の中のドッペルゲンガー
もう、どっちが本物かはわからない




