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番外編・クリスマスパーティーの進み方

読者の方からのリクエストの回になります。

あのヒロトくんと瑠璃ちゃんがプチケンカしたあとの話です。

今日はクリスマス。

いい子にしてるとサンタさんがプレゼントをもってきてくれる日だ。

今日はぼくの家でクリスマスパーティーがある。ぜんぶで10人ぐらいあつまって、プレゼントこうかんをしたりする。もちろんケーキもよういしてある。

たべものは、ぼくのおかあさんと、ヒロトのおかあさんが、朝からずっとキッチンで作っている。

あとはみんながあつまるだけ。

他のみんなはもうあつまってて、あとは長谷川さんとむかえに行ったヒロトがあつまれば全員そろう。

そしてガチャッとげんかんが開く音がして、ヒロトと長谷川さんがリビングへとやってきた。


「おまたせー!」

「おそくなっちゃってごめんなさい」

「きにすんなって! みんなそろってんじゃーん」


ヒロトはそう言うと、他の友だちのところへとまざっていった。

のこされた長谷川さんは、キョロキョロと家の中をみまわしていた。

長谷川さんは、チェックのワンピースに黒いダウンをきていて、いつも学校で見る長谷川さんとはちょっとちがっていた。

ぼくが長谷川さんを見ていると、長谷川さんがぼくに気づいて、エヘヘと小さく笑った。

ちょっとドキッとした。


「おっきいおうちだね」

「そうなのかな?」

「うん。わたしの家は、寝るとことテレビのへやしかないもん」


なんて答えればいいんだろう?

ぼくが答えにまよっていると、長谷川さんが思いだしたように、自分の服そうを見てから言った。


「どうかな? まさちかさんが買ってくれたんだ」

「う、うん。にあってると思うよ」

「んふふー」


うれしそうに笑う長谷川さん。よっぽどまさちかさんに買ってもらったのがうれしかったのか、服を見てはうれしそうに笑顔をみせていた。

そして全員がそろったことで、パーティーは始まった。

パーティーとは言っても、お母さんたちが作った料理を食べて、ケーキを食べて、プレゼント交換をして、あとは自由にあそぶだけのパーティーだ。

料理は、大きい皿に盛られたサラダ、骨がついたフライドチキン、揚げ餃子、フルーツポンチ。それにお母さんたちからのプレゼントということで、シャンメリーもあった。開けるときにじゃんけん大会があったけど、勝ちのこった3人がポンッという音ともに開けていた。その3人の中にヒロトも入っていた。

料理を食べ終わる頃に、ケーキが運ばれてきて、いちごののった大きなケーキをみんなで切り分けて食べた。

そしていよいよプレゼント交換。

みんながそれぞれもってきたプレゼントをお母さんたちが番号をつけて隠しておき、くじ引きみたいに箱に入った紙をとり、そこに書かれた番号のプレゼントをもらっていくというやりかただった。

まずはみんなでもってきたプレゼントをお母さんたちに渡す。

ぼくは赤と緑のチェックのハンカチをよういした。ハンカチならみんな使うし、もらっても困らないし、自分がもらっても困らない。ヒロトは何をよういしたのか教えてくれなかった。もらってからのお楽しみだそうだ。長谷川さんも教えてくれなかった。でもチラッと見えたのは、ポッキーの箱2つ分くらいの大きさのものだった。最後にみんなで開ける時が楽しみだ。

そしてじゃんけんで引く順番を決めてくじを引いていく。

ぼくは3番目に引いて、3と書かれた紙だった。

ドキドキしながらまって、全員が引き終わって、プレゼントがお母さんたちから手渡された。


「あっ」


ぼくのはさっき見た長谷川さんのよういした箱だった。

そしてさっきひいた番号のじゅんばんに、プレゼントの中身を確かめていく。

ぼくの番が来て、ワクワクしながら箱をあけた。

中身は、小さな白いクリスマスツリーだった。

ぼくは長谷川さんを見た。

てれているのか、自信なさげに長谷川さんは手を上げた。


「それ、わたし・・・」


みんなの反応を待っている長谷川さん。

プレゼントを受け取ったぼくが一番さいしょに言った。


「これ、すごいキレイ! ありがと。大事にするね!」


そう長谷川さんに笑うと、長谷川さんもホッとしたように顔を緩めていた。

そして順番は回っていき、さいごに長谷川さんの番になった。

となりではヒロトがニシシシと笑っている。

そう。ヒロトのプレゼントが最後なのだ。

そしてそれを長谷川さんが受けとって開ける。


「・・・ちょきんばこ?」

「せいかい! これから冬休みとか正月とかだろ? だからもらったお年玉とかをその中に入れて、ムダ使いしないようにしましょうってこと!」


中身は黒いブタのちょきん箱だった。

みんなにわかるようにそう言ったんだけど、ぼくもふくめてみんな笑った。


「なんで!? いい考えだと思ったのに!」

「ヒロト。長谷川さんがムダ使いするわけないじゃん」

「・・・はっ!」


そのヒロトのリアクションを見て、みんなでまた笑った。

こうしてクリスマスパーティーはたのしくすぎていき、大成功のパーティとなった。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

感想とか書いていただけると嬉しいです。


こうやってリクエストに答えるのは久しぶりな気がしますw

リクエストとかしちゃってもいいんですよ?w


次回もお楽しみに!

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