6/10
一緒に仕事がしたい。彼と関わっていきたい。単なる興味?なんでこんなに気になるんだろう‥
その日は朝から、なんだか落ちつかなかった。
法人営業の1課は将輝、官公庁営業の2課は隼人、学校営業の3課は裕也、そんな噂があたかも決定事項のように流れていた。
そして毎年だいたい噂通りだったねという結果になるのだが、それでも万が一のことがある。
祈るような気持ちで朝礼の時間を迎えた。
表情に出さないように気を付けていたつもりだったが、隠せないものがあったらしい。
ランチの時、知子に突っ込まれた。
「まみ、何だが嬉しそうじゃん。」
「そう?そんな訳じゃないんたけど‥」
平静を装いながらも、表情は緩んでいたかもしれない。
「でも、適材適所って感じがするよ。やっぱり2課には真面目な子が合うと思うもん。」
早く6月が来ないかな‥
隼人と一緒に働く日を待ち遠しく感じていた。