もっと知りたい。もっと一緒にいたい。どんどん欲張りになってしまう。。
今日は同行営業でいないと思っていた彼が、1日社内業務と分かり、気持ちが沈んでいた分、ものすごい勢いで跳ね上がっていった。
大事なプレゼンということで、同行はできなかったみたいだ。
「じゃあ今日はお客様データの管理からやろうか」
嬉しさでいっぱいなのをこらえて、仕事モードに切り替えた。
今日は知子も一緒にランチに行った。
「仕事はどう?」
「すごく分かりやすく教えてもらえてありがたいです。」
いつも、あんまり人を喜ばせるような発言はしない彼の言葉に、誰に褒められるよりも嬉しくなった。
知子はしきりに彼の真面目さについて突っ込みを入れて、それに対して
「普通です」
と答える彼に、また真面目だねと追い打ちをかける突っ込みをした。
営業先から戻ってきた長谷川さんは、とても高揚しているように見えた。
「今日は同行できず、すまん。資料が良かったおかげで、先方さんもかなり乗り気だったぞ。隼人の歓迎会も兼ねて飲みに行くか!」
長谷川さんが、課のみんなに声をかけて回った。
「急ですみませんが、古関さんもどうですか?」
私も?
行きたい‥行きたい‥行きたい‥
「ありがとうございます。家族に確認しますね。」