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(;//́Д/̀/)ハァハァ
世は20チョメチョメ年、ズッコンバッコン巷で話題の現象が起こっていた… 2000年初頭からの草食男子増加に伴い女よりもいい匂いのする男子が増えはじめていたのだ。その名も「フェロモン男子」
あの頃から変わって行ったのかもしれない…
それは俺、松本陵があいつと再び出会ったあの日から––
中3の夏、俺は満喫していた。元から勉強も部活もやる気がある方では無い俺は周りが付き合ってるようにただただ彼女を作り中学生なりの恋愛をし、友と遊び、思春期特有の手慰みを毎日ネットサーフィンしながら楽しく膀胱が痛くて学校行けなくなるほどしていた、そのせいだろうか…? 俺は気づいたら男子校にいた。まあ親に行為中を見られただからだろうが。
そしてここは自分の教室。
<トントン>
「よう。何しけた面してんだよ。」
「え?(ナンダコイツ) 」
「俺、早見幸雄。これからよろしくな。 お前は何ていうんだ?」
「俺は松本陵、よろしく(こ、こいつ俺がやってた恋愛シュミレーションみたいな挨拶してくんな…)」
< ガラッ >
ドアが開いて担任が入ってきたようだ。
「おはよう、諸君。私が今年一年間君たちのクラスの担任を勤めさせてもらう、小泉優だ。よろしく」
いやはや、男子校の担任なんだから女性の先生が良かったなあと思っていたが大当たりとは!!
凛々しく揃ったショートカット、艶やかな髪、綺麗な声、小ぶりながらも女性を感じる胸とお尻。全体的にスポーティーアンドクールビューティな印象。俺のストライクゾーンだぜ!帰ったら君島、水野待ってろよ!と右の拳を握りしめて机の下股の下で喜んだ。
「それでは、自己紹介してもらおうか。1番青島から。」
おっと、都知事と同じ青島です。なんてレインボーブリッジが封鎖出来ない様な事を思っていたら、俺の下半身妖怪アンテナがビビビッと反応した。
「中森浩美です。趣味は野球観戦です。よろしくお願いします。」
前のやつが話してきたから気づかなかったが、コイツは女じゃ無いのか!!?
艶やか過ぎる髪、どすけべ過ぎる顔、プリンとしたケツ、彼シャツのように着こなすダボっとした制服。
なんと艶かしいことだろう、これが大和撫子。など思いながら彼をじっと見ていると、彼は笑いながら小声で言ってきた。
「後でお話しいいかな?」
ん? もしかして俺がびんびん物語なことバレてる?
そりゃあ隣だからテントを張ってることもバレるわけだ。などと感心していると俺の番が来てしまった。
「松本陵です。ハハッ、よろしく」
この時の俺はまだ知らない次の日からあだ名が下の方な感じで埋め尽くされることを…
テンパりながら自己紹介が終わり、ひと通りの説明が終わり、ようやく解放された。
「おまえ自己紹介中に眠くなってたのかぁ?違うよな?担任の優ちゃんに欲情してただろオメー!」
前のユキオは初日から馴れ馴れしすぎないか?
「優ちゃんは俺のだからな!まあ良いお前の中学のこと聞かせてくれよリョウ。」
「おう、おう。わかったよ。」
と一緒に帰ろうとすると
「ちょっとツラ貸してくれるかな?」
例の隣のアイツが話しかけてきた。
リョウは逃げるを使った!
しかし回り込まれてしまった!!
「お、なんか大変そうだから先俺帰るわ!」
ユキオ…馴れ馴れしくしといて逃げやがって…
「おい、こんなところに連れてきてなんの話だ!」
校舎の裏の花壇まで連れてきて…
まあ股間話なのだろうが…
「リョ、リョウ!会いたかったよ…」
<ムギュ>
!?!?!?!?
なんということでしょう…見知らぬカワイイ男に抱かれているではないでしょうか。
「あゝ…良い匂い…クンカクンカ…」
あゝもう死んでもええんじゃ〜
でもこいつは誰なんだ?
「リョウ忘れちゃったの!? 僕だよ、ヒロだよ!」
え?
「ヒ、ヒロはこんなに可愛くなかったぞ?」
小3の頃ヒロは引っ越して違う学校だったから面影が少ないのかもしれない…
しかし俺のパトスは収まりを知らなかった…
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
「あ、リョウ!」
俺は走った… 欲を抑えるために。
それがアイツとの再会だった–––––––
(:.;゜;Д;゜;.:)ハァハァ