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私が彼に、彼友が私友に  作者: 上りかけ道
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出会い

連載を始めさせていただきました。

不定期更新ですが、なるべく更新できるように頑張りたいと思います‼

どうぞよろしくお願いいたします。

「ふぁぁ…今何時?」


時計を見ると、短針は7と8の間を、長針は6を指していた。

つまり7時半である。

今日は入学式で、始まるのは8時半から。そのために新入生は8時集合になっていて…家から学校までは迷わずに行って15分だけど、この前初めて行った時みたいに迷ったりなんかしたら30分近くかかっちゃうかもしれなくて…


「ええええええええええええええええ‼」


私は寝ぼけ眼からやっと現実に返ることができると、急いでおろしたての制服を着て、少女漫画お得意の朝食のパンを口に挟み、せっせと髪をセットする。本当はおろしたての制服に感慨深くなりたかったし、髪だって中学の時とは違う髪型にしたかったのに、完全に思い描いていた高校デビューは失敗してしまった。


が、しかし。まだ始まったばかりじゃあないか‼


デビューを失敗したところで、長い高校生活のたった1日じゃないか‼

そんなことに恐れている暇はない。それよりも遅刻して恥さらしにならないことの方が重要だ。

私はそう思いなおすと、まるで弾丸スタートを成功させたように走り出した。

もちろん食パンも咥えて、だけどね…。


…そんなベタな事あるわけないと思うよね?

食パン加えて走った先には曲がり角‼そこでぶつかったのは…絶世の美男子‼みたいな展開‼

私は少女漫画が大好きで、少女漫画みたいな展開には憧れているけれど、現実はそうはいかないことくらいは承知しているのだ。

だって現に今だって…って、え⁉


ちょうどあらすじを言い終えようとしていたところに、運よく曲がり角⁉

しかも食パンは食べ終わっていない‼それどころかあと半分くらいは残っている‼

…これは期待しちゃってもいいのかな?いいんだよね?いいよね?いいだろ☆


え~いっ‼このままぶつかっちゃえ~☆


”ドンッ‼”


「あはんっ。」


…本当にぶつかってしまいました⁉しかも相手は絶世の…


「ごめんなさい、私もちょっと先急いでて、止まれない理由があったんです。だから許してもらえないですか?」


美少女ーーーーーーー‼‼まさかの重大な所で美少女きたーーーーー‼‼

いや可愛いけどさ、確かに女子でも見とれちゃうくらいの美少女だけどさ‼

これ性別違うでしょ~⁉


理不尽な怒りを神にぶつけている私に、彼女は心配そうに話しかけた。


「あの、大丈夫ですか?…何かさっきから変な事ばかり言っているような気もしなくもないんですけど…。」


「え?…い、いえ大丈夫です!」


「そうですか?…あれ、その制服、私と同じ…あなたももしかして新入生さん?」


「え?…あ、は、はい‼」


「そうなの‼じゃあ、私とおんなじね‼」


同学年だと分かった瞬間、警戒心が解けたのだろうか。彼女の話し方は完全に、180°変わってしまった。それと同時に冷静になった私は、別人格みたいな騒ぎようが収まり、いつものような静かでおとなしい少女に戻っていた。





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