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ふんっ!お前は盾がわりだからな!

誤字脱字は諦めて下さいませ。

 

「チッ………クソッ!いい加減にもう放せよアルッ!」


「いやいや、流石にこのまま孤児院へ直行では、余りにも彼女が不憫すぎるだろう?モルダーの方こそ放すべきだと思うが?」


「痛でっ……痛でででで…………」


 現在ボクは2人の男性に両腕を引っ張られているのだが、滅茶苦茶痛いので2人とも放せしっ!


「ほら、こんなに痛がってる。さぁ速く彼女の腕を放すんだ!」


「へっ!んなこと言うならアルの方が先に放してやれよ」


「悪いがこういう時のモルダーは信用が出来ない。だからそちらから彼女の腕を放すべきだ」


「んなこと言って、アルこそ放さないつもりなんだろ?俺にはお見通しだぜ?」


「何だとっ!?」


「んだよぉっ!!」


「あででで………あででででで…………」


 2人で喧嘩するのは勝手だけど、いい加減にしてもらわないと、もう腕がもげるっ!

 大岡裁きみたいなやり取りでボクの大切な両腕がもぎたて新鮮(?)なフルーツ状態になっちゃうっ!!


 ………放せ放せと言い合うだけで、両者共に一歩も譲らない争いと、絶えず襲ってくる腕の痛みに辟易したボクは、部屋の外まで響き渡るほどの大声で叫んでしまったのだった。



「もういい加減にしてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」



 余りにも大きなボクの叫び声に、いい歳した男共は同時にピタリと止まると、微動だにしなくなったのだが、依然としてボクの両腕を掴んだままだ。


 痛くは無くなったけど、何故か放してくれない………そして静まり返る室内。

 そんな不気味な静寂を破る怒鳴り声が、階下から聴こえてきた。


「クルァッ!!ガキ共~!!騒ぐんじゃねぇーぞぉぉぉぉ!!!」


 うぎゃっ!


 こ、この声はさっきも下から聴こえてきた怖い声の人だ。おおお、怒ってますよ。


「しまった!ギジんとこのモヘイジジイだっ!今回はこれまでだっ!俺は緊急回避しなきゃなんねぇ!アバヨッ!!」


 そう言い残すと、モルダーと呼ばれていたワイルドなオッサンが脱兎の如く部屋の外に駆け出した。


「ヤバい……。俺も逃げなければっ!」


 もう1人のアルと呼ばれていたイケメン男は、そのまま部屋を出ていこうとして、直ぐにボクの方へと踵を返して近付いて来た。


「ごめんよ。うっかり君の事を忘れていたよ」


 そう言いながら、簡単にボクの身体を抱き上げると、しっかりとした足取りで部屋を後にしたのであった。


 あれっ?ボクってそんなに軽かったっけ?

 確かにこのイケメン、かなりの筋肉を保有しているみたいだけど、こんなに軽々と抱え上げられる程、軽くは無いのに………もしや、このイケメン………筋力が異常値なのだろうか?


 ボクがイケメンに抱き上げられながら、考え事をしていると、背後からとんでもない物がボクの鼻先を掠めた。


 ヒュッ……………。


 物凄いスピードで包丁が飛んできたのだ。


「ひっ………ひぃぃぃぃぃ…………」


 っ…………あっ危なっ!後ちょっと……後ちょっとずれていたら、ボクの鼻がバックリと切り裂かれてたよぉぉぉ!?


「うん?…………あれっ?モヘイさん、今回は手加減してくれてるみたいだな………ああそっか。俺が君を抱き上げているからだな、きっと」


 はあっ!?


 今ので手加減してくれてるの?って、事はいつもならば一体どれだけ凄まじい攻撃がされているだろうか?


 ぶるぶる……ごくり。


 ボクの身体の震えと、生唾をのっくんだ音を聞いたイケメンは、安心させるようにボクの背中を撫でながらこう言った。


「心配しなくても大丈夫だよ?君は俺が護るから安心して」


 無駄にイケメンな面で微笑んで来たが、ボクは騙されない。お前の顔面の攻撃は男のボクには効かないし、残念ながら安心も出来かねる。だって、現時点で恐怖の対象からは逃げている状況だからだ。


「………………ふんっ!」


 ボクは思いっきり鼻を鳴らすと、イケメンの身体を盾がわりにするために、イケメンの胸元へと顔を埋めてやったのであった。





いやぁ。

ゴールデンカ○イって漫画は面白いですね。


今更だろ、バーカって言われてもしかたが無い位に今更ですが、8巻まで一気に買い込んでしまいました。


ドロヘド○とキン○ダムにも負けず劣らずって感じです。


江渡貝くんと鶴見中尉のぶっ飛び具合には脱帽です。


でも1番好きなのは白石ですかねぇ。あの無能っぷりには心がときめきます。寂しげな眼差しで「クーン」ですよ?


あっは!駄犬!!!



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