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スカーレッドライト  作者: 火月
1/1

体験版

この物語の主人公は私

だってそうでしょ、人間自分の人生では自分が主人公で周りも、家族だって脇役かよくって準主役

名のある武将だって、高名な賢者だって、撃墜王のパイロットだってみ~んな私の物語では脇役に過ぎない

かと言って自分がどれだけすごいかと言うと、別にそういうわけでもない。。。

私はこの退屈な毎日を壊したい、楽しくて楽しくてしょうがないという毎日にしたい、

自分が主人公であって主人公たる物語がほしい。。。。


俺の名前は”闇野アンノ翔太”、何の変哲もないただのゲーム好きの高校生だ、

「ねみぃ・・・」そしてこっちが”火月カヅキ純”俺の幼稚園の頃からの幼なじみ

、そして俺達の通う高校”緋色之学園”のゲーム部副部長、そして!何を隠そう俺が部長!

部員?・・・・全部で2人だ!

「ふぁ~あ・・・・ねむい。。。」

眠そうにあくびをしながら自転車をこぐ火月

「どうした純、また朝までやってたのか?」

「そうだけど」

「だから言っているだろう、早く寝て早く起きたほうがゲーム効率いいからって、眠い目こすってやるよりはマシだってなんどいえば。。。」

「わかった分かった・・・」

眠そうに目をこすりながら幼なじみは鬱陶しそうに答える

いつもは別々に学校に行っているが、今日はたまたま見かけたから一緒に登校中、自転車で10分程度で俺たちは学校につく

「はよーっす」

「あ、翔太ーはよー」と続けざまに「おー、おはー」「純もおは」と俺達の入室に気づいた友達たちが男女問わず反応する

この街いや。。。村はちょっと前まで総人口3000人程度しかいない、村も村、びっくりするほど田舎だった・・・・

それがこの五年で超進化して、今ではその数倍の人口に膨れ上がっている。(現在進行形)

んでもって理由の一つがこの学校”緋色之学園”学費は通常都会の学校の約半分程度、寮もあり親元から離れた学生を受け入れることも可能、そしてこの学校何がすごいって

卒業すると、希望する職種になるための切符を学校側が全力で用意してくれるというもの砕いて言うとこの学園を卒業したという事自体がコネになるみたいなものかな、授業サボったり、態度悪かったら手に入れられないみたいだが。。。。

あとは学生手帳を持っていると卒業後にも色々割引が各所で効くようになったりとまだ色々あったけど、まぁそんなわけで今までにないちょっと変わった学校だ、何やらこの学校の創立にはいろんな会社、団体、が関わっており、なぜ北海道のど田舎のこの村になったかって言うと、色々噂があるが定かではない。。。ダーツで決まっただのダイスの目で決まっただの。。。。普通に考えておかしくね?

まぁおかげで俺たちは小学校卒業とともにこの学園の生徒となり、俺達の生活も結構変わった、人口増加でコンビニはバカバカ立つわ、ゲーセンも増えるわで田舎だったのが忘れるくらいになった。

俺は生まれてからこの街で育ってるから親元だが、こいつは親戚のいえに厄介になっていて、中学に入るとともにその親戚の家を出て学校の寮に住んでいる・・・・

「そういや今度出るアレ、買うよな?」

俺は純に、答えの分かりきった質問をすると

「当たり前だろ」

当たり前の当たり前だろが返ってきた

「だよなー、あー早くやりてー、PV見たら余計やりたくなったし。。。。。でもあそこのゲームPVやオープニングは力入れすぎだよな、びっくりするくらい」

「確かに、アレ見たら誰でも男子なら釣れるだろうな、超しびれたし」

席について隣の席のこいつとそんないつもの他愛のない話をしていると

「さー皆さん席につきましょーねー、ラブリー」

そう言いながら教室に入ってきたのが俺たちの担任

「わ、ボンちゃん来た!」「気持ち悪いってそれ・・・・」「朝から元気だなーボンちゃん」と周りは騒ぎ出してる

「気持ち悪いって・・・俺はみんなを愛してるよーってことですよ、じゃホームルーム始めますんでー」

そうして、いつもの学校生活が始まる・・・・・


-----------------------------------


昼休みになった

「純、給食当番だっけか?」

「そう、ちょっくら行ってくる」

そう、この学園のもう一つの特徴は給食があること、これも理事長とかのこだわりで美味しい給食を高校になっても食べてもらいたいとのこと・・・

「さってと、じゃあ俺は飲み物でも買ってくるか・・・・」

そう言って1階にある自販機へと足を運ぶことにした

「あいつはいつものでいいとして・・・・俺はどーしよっかなー」

チャリん・・・ぴっ!ガシャン!と聞き慣れた音とともにその真紅の缶が出てくる

「ホントあいついつも飲んでるけど、未だに良さがわからんな。。。」

・・・

早足に給食を済ませ俺は純に提案する

「この後部室行こうぜ」

「ん、そのつもりだった」

「よし、アレの体験版でちょっと勝負しようぜ」

「うん、いいよ」

そして俺たち二人は所属する部室に向かった

部室はこじんまりとした部屋に真ん中のテーブルに大きなテレビが2つ背中合わせにあり、近くの本棚には二人で持ち寄ったゲームのケースがずらりと並んでいる

まず持ってこんな遊んでるような部活がなぜ許されているか、という疑問が浮上するだろう、しかしそれはまたそのうちわかるだろうから割愛

「よし、今日こそちゃんとした装備考えよう・・・・」

そう言って起動した2機のゲーム機、大きなテレビに映しだされるゲーム画面

俺達がやっているのは、砕いて言うとロボットバトルものだ、だがそんじょそこらのロボットバトルものと違うのが

とてつもなく操作が難しく、頭から足まで全部自分の好みで作れるところだ、そしてその組み合わせ次第で性能がガラッと変わり、その人の色が出る

要するに世界に一つしかない”俺の考えた最強の機体”が作れるということ

武器も多彩で足の種類も普通の二足から四足、八足っていうのもあり、あとはキャタピラのついた戦車の足まである

とにかくパーツ、武器と多彩で装備を考えるだけで一日まるごと使うレベル

まぁそんなわけでまだ発売されていないが、すでに体験版で何日も遊んでいる俺たち

「じゃあ普通にデュエルでいいよな?」

「うん」

カチカチと専用コントローラーを操作しながら答える純、どうやら機体を組んでいるようだ

それから2~3分で準備しついに対戦画面に移る

そこは夜の暗いビル街、車などは走っておらず高いビルが立っていて星空が全然見えない、ハイウェイや公園、ドームなど隠れる場所も多彩である

画面中央下に映し出される自機、中央の大きめレティクル(ロックオンサイト)の周りに自分の機体の現在左手に持っている弾薬数右手に持ってる弾薬数HPブースト容量が、レティクル円に沿うように表示されている

「よし。。。」

READY・・・・・・GO

という表示が出た瞬間動き出す機体

勢いよく動き出す俺の機体は

重量級2足の機体、右手には手にはバズーカ左手にも同じバズーカを装備している、手も足も太いこの機体だがブースターの出力が高く滑るように地面を高速で移動する黒と白の機体

対する純の機体・・・

いつもあいつが乗っているのは中量級の2足、バランスのいい機体に乗っているはずだが・・・

動きまわり夜の街の中を暗視サーチモードで探す

「どこだー・・・」

「ふふ・・・」

ふたりともヘッドホンでゲーム音を出しているので、お互いの声はほとんど聞こえない

(わざと攻撃をさせやすい場所に出るか・・・・こっちは装甲の厚い機体だ、撃ち合いになっても分がある・・・)

俺はそうして街の広い公園に出た

(さぁどっからでもかかってこい。。。。。)

探知機を自分の機体の上に飛ばし、効果範囲に入ればすぐにわかる。

ピッと知らせる音がした

探知機の表示に1と表示されている

(来た!!)

その瞬間ギュォォォォオオオオオオン!という空気を切り裂く音とともに真っ赤な極太エネルギー弾が飛んでくる

ズドーンと大爆発しわけも分からず焦る

ふと自分のHPを見てみると一気に半分近く持って行かれている

「なんじゃそりゃー!!!」

俺は流石にまずいと思いとっさに隠れる。相手の機体を見ると大きなライフルを二丁持った赤と白にカラーリングされた機体ビルとビルの間を蹴って移動している、しかもすごいスピードで

「やるじゃねーか・・・・」

ガシャン!ウィーンと背中についたアームが動くと持っている武器と背中に積んだ武器を交換する

俺はとっさにエネルギーマシンガンに切り替えた、あんな早く移動する機体をバズーカで狙うなんて馬鹿なことはしない

相手の見失うわけには行かない、アレは完全に奇襲特化機体だ、手に持っていた大きなライフルは最も攻撃力の高く最も重く最も弾数の少ない武器だ

チャージに時間がかかり、撃ち合いなんか出来たもんじゃない武器

「武器がわかっちまえば、怖くはないな」

キュィィン!と吸気音とともに背中のバックパックと両足のブースターが開くとドパァンゴォォォォォォォォとすごい速さで地面を移動し一気に相手に近づく、

「チャージする時間なんか与えるかよ」

ばばばばばばばばばとエネルギーマシンガンをばらまく

器用に壁を蹴りながら高速で移動するスマートな機体だがやはり少しずつ被弾している

「このまま削り殺せるか・・・・?」

それでもなお逃げながら

キュィィン---ーーーギュォォオオオン!とエネルギー弾が機体すれすれを通って後ろのビルに直撃し大爆発する

(なに!過剃っただけでダメージ受けるのかよ)

「あたんねーよそんなの!」

ブースターの容量ギリギリまで吹かし、地面を滑りながら相手を捉え逃がさないようにつきまとう

「っく・・・」

向こう側から悔しそうな声が聞こえた気がする

「そんな甘い考えで俺に勝てるわけねーだろ、そのまま溶けろ!」

どうやら相手の機体は装甲は薄く一気に3分の1以下までもっていけたところで、相手は高いビルの上に逃げられた

「クソ、ここからじゃ届かない・・・登るか」

ガンッガンッガンッとビルを蹴りながら一気に登るが・・・・

ヒュンと横を通り過ぎる真っ赤なカメラアイの光が流れた・・・・・

「しまっ____」


キュぃィィィ・・・・・・と銃の先端を真紅に光らせながらビルの側面を勢い良く蹴って後ろに回りこまれ

「させるか!!!」瞬間的に両手のマシンガンを捨て、背中のバズーカに持ち替えながら思いっきり蹴り、急速旋回しながら

「「くらぇぇぇぇぇ!!!!」」

ドパァァァン!!!

ギュォォォオオオオオ!!!



両者の機体に直撃するとともにピーピーピーと警告音とともに

「ダメージ率100%これ以上の戦闘行動は不可能です」

とAIが告げると

DRAWの文字が表示されている

「「引き分けかよ!!!」」

ヘッドホンを外しながら叫ぶ俺たち

キーンコーンカーンコーン!

予冷が調度良くなる

「うわー。。。絶対勝てると思ったのに・・・・・」

純が悔しそうにゲームの電源を落としながら言う

「いや、アレは予想外だったわ、まさかあのライフルを中量2脚に積んで襲ってくるなんて」

「装甲をギリギリまで削って、積載量の高い足選んで積んでみたら積めたから使ってみた」

俺たちはテレビの電源を消し、部室の鍵を閉め、午後の授業を受けに廊下で話しながら教室に戻った。


そして放課後。

さて、じゃあ部室行きますかと翔太と純は各々片付けを済ませ部室に向かったのであった

「さってと、今日の部活内容はどうしますか部員A」

と翔太はふざけた調子で言う

「部員Aはやめろよ、モブキャラ感半端ない」

「どーせ俺たちなんてこの学校じゃモブ1とモブ2だってーの、ただのゲーム好き高校生二人が何の物語の主役になれるわけ?ん?」

そう言いながらゲーム機を起動しテレビをつける

「はいはい、どうせ部員Aだよ、部長B」

純も同じようにゲームの電源を入れ、テレビを付けゲームを起動していた

「なーんだよ部長Bって!それじゃあ部長Aが居るみたいじゃんか!ソッチのほうがモブキャラっぽいからやめーや!」

そうこうしてるうちに、ゲームが起動し

「さて、じゃあ今日はマルチ部屋作って野良混ぜて対戦すっか」

翔太が左掌に右拳を叩き込みながら言った

「うん、いいよ、じゃあさっき使った機体でいいや、、、」

いそいそと準備し始める純

マルチ部屋と言うのは自分たちで人数を指定して、ネット回線を通じて他のプレイヤーとチーム戦やらバトルロイヤルやらをするものである

これが本命と言わんばかりにこのゲームの力の入っているシステムである

「さーて、、部屋作ったぞ、招待送ったからなー」

「翔太、バトルロイヤルでやるん?」

「そのほうが気楽っしょ」

カチカチと二人は待つ間に機体を微調整する・・・

ピコーンと人が入ってくる音がする

「オー早速きたぜー!」

そのあとも次々と入ってきて最大人数の10人になる

「じゃあ最後の調整終わらせたら、スタート押してくださいっと・・・」

翔太はチャットでそう書く

「おk」やら「わかりました」などの返事がちらほら帰ってくる

すべてREADYのマークが点灯し戦闘画面に以降する・・・


READY・・・・・・GO!!


動き出す多種多様の10機

フィールドは廃工場割りと広く隠れる場所高台などがあり、いちようどの機体でもやり方次第で活躍できる場所だ

しかし・・・

ビー・・・びー・・・と敵機体がやられていく音が二人の画面からする

「やりあってるな。。。っと!」純のすぐ後ろに軽量機が襲いかかる

素早くブーストを吹かし近くにあった建物を利用し一気に高く飛ぶ

そして軽量機も追いかけてきて。手持ちのライフル2丁で攻撃してくる

ガン!ガン!と2発貰ったが大したダメージでは無いすぐさま、違う建物に隠れる

「フー危ない。。。。」

純は一息ついた

「相手の位置把握。。。チャージ開始!」

そう言うと手に持っていた大きなライフルは真紅にチャージを開始する

相手も軽いことを活かすために建物が多い方へと移動した

蹴って移動するとそれだけ相手の予測しづらい動きができる、軽量機ならその移動距離も長いし、速度もとてつもなく早い

しかし欠点はある

「そろそろだな・・・」

そう言って純は勢い良く飛び出した

相手はこちらが飛び出したのを確認すると両手の武器を交換したのかレーザーマシンガンで攻撃してくる

「狙いはありだが、ただでさえ軽くしてるのに自らエネルギー武器でエネルギー減らしちゃダメっしょ!!」

数発被弾し、警告音がなる

「そらよ!100倍返しだ!!!」

キィィィィン・・・ギュォォォォォォオオオオオオオオン!

空気を切り裂く大きなエネルギーの塊を発射する

相手は焦って機体を大きく横に振るそしてなんとか避けることができたが・・・

その機体は直撃こそ免れたが大きな衝撃波で少し動きが鈍った、機体が軽ければ軽いほど攻撃の衝撃で動きが悪くなるのである、

アレほどの大きなエネルギー弾はかするだけで大きな衝撃を機体に与える

相手は助かったとばかりに安堵している様子だが

「そっちはお取り!こっちが本命!!!」

ギュオォォォォォォォォオオオオオオン!

と真っ赤なエネルギーの塊が相手の機体に直撃する

ドーン!と大きな爆発をおこし相手の機体は装甲が溶ける

少しHPが残っている

相手はとっさに武器を捨て、腕にマウントされていたレーザーブレードで切りかかってくる

「おわ!!」

純はとっさに背中にマウントされていたライフル&ハンドガンに持ち替え

そのブレードは純を捉えることはなかった

そう、その持っているハンドガンは相手の動きを止めるもので当たると、強い衝撃を発生、0.数秒だが動きを止める

そんなまっすぐ突っ込んでくる相手に外しはしなかった

ガンッ!ガンッ!と二発入れられ、相手は動かなくなったところに

ズドン!と右手のライフルを打ち込まれ

ついに相手の機体は動こかなくなる






興味を持っていただき誠にありがとうございます!

この小説は複数の主人公によるゲーム話を書いていこうと思っております。

小説初投稿になりますがよろしければこれからもお付き合いください><

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