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鉄薫る世界にて  作者: キャバルリー
第一章:地獄の門を叩く者 ~晃司編~
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第三話

――午後1時49分、重い荷物を持って俺は街を歩いていた。

陽の光は穏やかに、しかし確実に体力を奪う暖かさを持っていた。

事が終わり、ホテルで待っていたのは部屋の荷物が乱雑にまとめられた姿だった。

ホテルマン曰く、いかなる理由があろうと警察の厄介になった者をホテルに泊めることは出来ないとのことだった。

ホテル代は一切いらないという線でしぶしぶ手を打ったが、これが客に対する仕打ちだというのか。ただ今回の件は俺自身にも非がない訳ではなかったため強く言い返すことも出来なかった。

何はともあれまずは寝床探しをしなければ。こんな街で野宿はリスクが高すぎる。

そう思い何軒かホテルを回ってみたものの何処も当日泊はNGだったり有得ない価格を押し付けてくる場所ばかりでとても長期宿泊できる場所はなかった。

歩き回って疲れた俺はひとまず軽食をとろうと思い、ふらふらと辺りを見渡す。

すると幸運にも路肩に一台の移動販売車が停まっているではないか。俺はさっそく何かを買うため車に近づいた。


「あらいらっしゃい!お兄さん運が良かったね、二時に店じまいしようとしてたところだよ」


そう言って車の中で笑顔で迎えてくれたのは金髪ロングのきれいな女性だった。年齢は30代と言ったところか。


「すみません、ホットドックを一つ」

「分かったわ!今なら1ドルでチーズもプラスできるけど、どう?後コーヒーも…」

「いえ結構です」

「あらそう、じゃあ2ドルね」


俺は財布から2ドルを店員に渡した。店員はそれを受け取り、すぐにホットドックを渡してくれた。


「はいどうぞ!お兄さん、こっちには観光で?」

「いや、仕事です」

「仕事かぁ…何かやつれてるっぽいけど大丈夫?」


店員の少し失礼な物言いにいらっとしたが、疲れているのは紛れもない事実だった。

一刻も早くこれを食べてどこかで眠りにつきたいが、今はどうすることも出来ない。

その時、俺の頭の中に一つの考えが浮かんだ。この街で移動販売を行っている彼女なら、どこかいい宿を知っているかもしれない。


「ええ…実は今宿を探してるんですが、中々見つからなくって」

「そうだったの!この辺りは何処も高級ホテルだからねぇ」

「それで、どこか安くて長期宿泊が出来るところとか知りませんか?」


俺がそう言うと店員は腕を組んで何かを考え出した。


「そうねぇ…あるにはあるんだけど、ちょっと治安のよろしくない区域なのよね」


この街の治安が良くない区域となると相当ヤバイ気もするが、背に腹は変えられない。


「いや、そこでいいです。どこにあるか教えてもらえませんか?」

「ホントに?じゃあ車で送ってあげようか?丁度あの辺りで三時に店を出そうと思っていたし。5ドルでいいよ」


これは願ったり叶ったりだ。俺は店員の提案に首を縦に振って賛成した。


「じゃあ店たたむまで助手席に座って待っててよ。荷物はこっちに置いといてあげるからさ」



――午後2時を移動販売車内のラジオが教えてくれた。

車は街の中を走るが、信号が多く停まったり進んだりを繰り返していた。


「あー、この時間は車が多くてね―。この調子だとおやつ時に間に合わないかも…」


と、店員の女性は呟いていた。


「そうなんですか」


と、俺は適当な返事をしつつ、サービスでもらったコーヒーをすすった。


「そうだ、お兄さん名前は?アタシはステラ。まぁみんなからはママとか姉貴とかって言われてるんだけどさ」


ママという呼ばれ方をされてると言う事は既婚女性なのだろうか。それにしては若々しいが。


「俺は世羅田晃司って言います」

「晃司君ね。にしても宿も取らずに仕事に来たなんて、どうしたの?」

「いや、昨日の夜ちょっと事件に巻き込まれまして、それで宿を追い出されて…」

「それは災難だったねぇ。ま、この街じゃ色々あるから気ぃつけなよ。で、どんな事件だったんだい?」


彼女は気さくに、そしてズケズケと此方の危険な領域に足を踏み込んでくる。この話を第三者にしてもいいのか迷ったが、他にする話もないので語ることにした。


「最初は不良集団にカツアゲにあっただけだったんですけど、途中で二人組の女性が乱入してきて、一瞬で集団を血祭りに…」


俺がそう言うと、ステラは一瞬顔が強張ったが、すぐに笑顔に戻った。あまりこういう話は好きじゃなかったのだろうか。なら最初から聞くなと言いたい。

だが彼女の気になった点は別の場所にあったようだった。


「その女性って、どんな人だった?名前とか呼び合ったりしてた?」

「え?あ、一応分かりますよ。確かアリーチェと、ジェロシアです」

「あー、やっぱり!お兄さんこの街に来て早々大変だね!」


どうやら二人の事を知っているようだった彼女は何故か嬉しそうにそう言った。というか 何故この二人を知っているのだろう。そんなに有名人だと思いもしなかった。


「あの子達のやってる仕事はとにかく裏事情が複雑だからさ、事件に巻き込まれた以上厄介事が増えると思うよ」

「ステラさん、彼女達の事について何か知ってるんですか?」

「今やすっかりあの子達も有名になっちゃってねぇ。ま、詳しいことはちょっと言えないけど、今でも何かと付き合いはあるよ」


付き合いがあると言う事は、ステラもまた何かしらの形で“殺し屋”に関わっているかもしれない。だが彼女の言動や、この職からはそんな物と関係があるとは到底考えられない。


「できれば詳しい事を聞きたいんですが、ダメですか?」

「ダメダメ!あんま話すとアタシが怒られるんだから!あ、いい感じに道が空きだしたね。これなら後10分もせずに着くわ」


流石に教えてはもらえないか。だがあの二人が有名人だという情報だけでも聞けて満足だ。

それからは他愛もない世間話で場を濁しつつ、目的地に着くのを待った。


「さてと、到着!話し相手になってくれてありがとね。今日は旦那が別の仕事に出てて暇だったんだよ」


ステラはそう言って手早く車から降りた。それに続いて俺も助手席から降りた。


着いた先は、先ほどのホテルのあった場所と同じ街とは思えないほど寂れていた。建物はどれも古びており、行き交う人々もブルーカラー系の作業服を着ていたり、ぼろぼろの服だったりと裕福層ではないことが一目瞭然だった。

俺は車のキッチン部分に向かい、そこで荷物を受け取ろうとした。するとカウンターの裏に一丁の異常にバレルの長い拳銃があることに気付いた。


「それ?この街じゃあ銃持ってないと自分の命が守れないからね」


ステラはそう軽く言いながら店を始める準備をしていた。


「でも、見るからに使い難そうな銃ですね」


と、俺は言った。こんなに長い銃を女性が扱えるものなのだろうか。


「でしょ?みんなそう言うよ、でも手に馴染んだもの以外はどうも慣れなくてねぇ」


手に馴染んでいるという言葉にかなり違和感を感じたが、詮索したところで何も返ってこないだろうし、俺は愛想笑いだけを返した。


「さて、宿だけどこの道を右方向にしばらく歩いたところに…」

「ようママ…おや、もしかして浮気でもしたのか?こりゃあ旦那に報告しねぇとな」


その時やってきたのは一人の作業着を来た男だった。


「えー?もうやめてよー、あの人すぐヤキモチ焼いちゃうんだからさー!」

「ジョーダンジョーダン。ママがあの旦那以外に惚れる訳ねぇしな」

「そりゃそうよ、アタシが唯一見込んだ男なんだし…っと、悪いんだけど彼をノースハウスに案内してやってくれない?色々困ってるそうなんだよ」

「ん、いいぜ。じゃあ宿まで送ってからまた来るわ。いつもの置いといてくれな?」

「もちろん!晃司君またね、週4回ほどは此処に店出してるからいつでも買いに来てよ」


ステラはそう言って右手を差し出してきたので、俺も握手して応じた。

「はい、どうもお世話になりました」

俺はそう言って荷物を持ち、車を後にした。


――午後5時27分。ノースハウスの一室で俺はベッドに寝転がっていた。

宿に来る途中に案内してくれた男からステラについて何か聞けるかと思ったが、結局男のどうでもいい話しか聞くことは出来なかった。

それにしてもこの宿はかなり安く、その上コンセントもついており長期宿泊まで可能と願ったり叶ったりな場所だった。

唯一つ、壁についている無数の弾痕が気掛かりだが、まぁその辺りは大丈夫だろう。

俺はベッドに寝転がったままパソコンの電源をつけ、原稿を書く準備を始めた。が、それと同時に腹がぎゅるぎゅると鳴り響いた。

流石にホットドック一つだと腹は満たされなかったようだ。俺は男に教えてもらった酒場に行ってみることにした。

財布とスマホ、そしてホテル内で買った赤マルを持ち、ホテルを後にし酒場を目指した。


夕日が煌々と輝き、建物の影が長く伸びてホテルの周りは薄暗く少し不気味だった。

本当ならもう部屋にこもって眠りにつきたかったが、空腹に逆らうことはできなかった。俺は一人ふらふらと歩き酒場に着いた。

ドアを開けると、夕食時なのかそこそこの客が飯と酒にありついていた。大衆酒場的な佇まいのその店は高級感こそないものの居心地は悪くなさそうだ。

俺がカウンター席に座ると、すぐに店員がカウンター越しに話しかけてきた。


「見ない顔だな、ノースハウスの客かい?」

「ええ、そうですけど」

「と言う事は、何か面倒抱えてるな?あっこに泊まるのは大抵訳アリの客だからな」


確かに事実だが、面と向かって言われると腹が立つ。


「まぁ、色々と。それより注文良いですか?アレと後ブルックリン・ラガーで」


俺はそう言いながら、ブラックボードに書かれていたライスプレートを指差した。

店員は愛想よく返事をして料理の準備に取り掛かった。

料理が来るまでの間、俺は最初に送る記事の内容をどうするかを考えていた。

あの事件のことを中心に置くのは決定だが、それだけで一つの記事にまとめるか、今日の食事の事もついでに載せるべきか否か。

そんなことを考えていたその時、誰かが喚きながら酒場に入ってきた。俺を含む客や店員は一斉にその人物の方を見た。


「何だ一体騒がしいな!」

「ヤバイ、この区域でスティンガーが追い込み漁やるつもりだぞ!」


男の言葉に対し、俺以外の者たちは一斉にざわつき始めた。


「た、対象は何人だ!?此処に入る可能性は!?」


と、店員は焦りながらそう発した。


「対象は六人程度だが、まっすぐこっちに向かってる!スティンガーもだ!」

「チッ、また修理費が飛んじまう…皆は店の裏から脱出しろ、いいな!」


店員がそう言うと、客たちは次々と立ち上がり店の裏口に向けて駆け込んでいった。

未だに状況が呑み込めない俺はぼーっと席に着いたままだった。


「お前も早く逃げろ、巻き込まれるぞ!」

「いや…いったい何が起こるんですか?」

「追い込み漁っつってな、誰かが建物の中にターゲット追い込んでぶっ殺すんだよ!今回はスティンガーと来ちゃあ相当暴れまわるぞ!」


成程、これも“殺し屋”の仕事なのだろう。そうとなれば見逃すわけにはいかない。


「あの、カウンターの裏に隠れてていいですか?」

「はぁ!?ったく何がしてぇか分からんが死体だけは増やすなよ、いいな!」


店員はそう言ってそそくさと逃げて行ってしまった。

我ながらなぜこうも体を張っているのかは謎だが、やはりネタは多いに越したことはない。俺はカウンターの裏に息を潜めた。

しばらくすると、予告通り6人の男たちが店にやってきた。ちらっと覗くと、男たちは昨日の連中に似たような格好をしていた。


「兄貴、昨夜は別のグループがジェロシア達にやられたんすよね?俺たち確実に目ぇ付けられたんですよ!とっとと逃げましょうよ!」

「うるせぇ!俺たちのボスの意向だから仕方ねぇだろ!此処であれを仕留めるぞ!」

「だからってスティンガーはヤベェって!あんな化け物、命が何個あっても足らない…!」

「俺たちは六人もいんだ!数じゃあ圧倒的に有利だろ!ほら構えろ!」


男たちは叫びながら拳銃を構え、店の入り口に向けていた。

どうやら昨夜の連中と関係があるらしい。と言う事はこれから現れるであろうスティンガーはジェロシアと何か関係がある可能性が高い。


店内に一瞬の静寂が漂った後、外からかすかにバイクのエンジン音が聞こえてくる。

そしてその音はすぐに爆音に変わり、店のドアを粉々にしてやってきた。

男たちは一斉に射撃を行うが、バイクは止まらず男たちめがけて突っ込んでいった。

そしてぶつかる寸前にバイクの運転手は高くジャンプをしてバイクから飛び降りた。少し長い金髪が荒々しく舞い上がり、その右手には巨大な槍のようなものが握られていた。

バイクと衝突した男3人はそのままその場に血みどろになって叩きつけられた。


「スティンガー、よくも…!」


兄貴と呼ばれていた男はそう言いながら、地面に着地したスティンガーという名の男に拳銃を向けた。


「よう、クズ共。話は地獄で聞いてやんよ」


スティンガーはそう言って槍を構えた。槍の先端は三叉になっており、更にそれが音を立ててドリルの如く回り始めたのだ。

そしてスティンガーは地面を勢いよく蹴ると、男めがけて凄まじいスピードで突っ込んでいった。

男は引き金を引くことも出来ず、槍で胸をえぐり取られた。グチャグチャと音をたて、周りに肉片が飛び散る。

残り二人の男たちは恐怖で顔が引きつり、引き金を引くことすら侭ならない。


「別の場所で威張り散らして女ヤッてた癖に何ヘタレてんだ、雑魚が」


スティンガーはそう言って、槍に突き刺さったままの男を持ち上げて男たちめがけて投げつけた。死体は男たちにクリーンヒットし、肉片まみれになりながら男たちは吹き飛ばされた。

そのままスティンガーは倒れた男の一人めがけて大ジャンプし、槍を腹部めがけて勢い良く突き刺した。

男は断末魔を上げながら、自身の体の一部にまみれて絶命した。


「や、やめてくれ…もう降参だ!」


残った一人は膝をつきながら涙目になって両手を挙げた。


「おいおい、ケンカ売ってきたのはお前等のほうだろ?今更遅いんだよ馬鹿が」


スティンガーは槍を引き抜くと、槍の回転を止めて男の首に先端を突きつけた。


「メンドくっせぇしお前の首でいいか。じゃあな」


そう言ってスティンガーは槍を素早く薙ぎ払った。あれだけ乱雑に扱っていたにも関わらず、槍は切れ味鋭く男の首を切り裂いた。


六人もの相手をこの短時間でしとめたその男、スティンガー。俺は一瞬の出来事にただ茫然とするしかなかった。

スティンガーは男の頭をビニール袋に投げ入れて、バイクの方へと向かった。


「…で、お前は何だ、こいつらの仲間か?にしてはえらく貧相だけど」


と、スティンガーはバイクを起こしながら、確実にこちらの方を向いて言った。さすがにぼーっと見過ぎていたらしい、俺の顔は半分以上外に出ていた。


「いや、ちょっと逃げ遅れただけのただの客で…」

「嘘つけ、ぜってぇ逃げる時間あったじゃねぇか。大体なんだお前、フツーこのスティンガー様が来るって言ったら逃げるだろ?馬鹿なのか?」


そう言いながらスティンガーはこちらに向かって歩いてきた。


「は、はぁ…」

「…分かった、このスティンガー様に何か用があるんだろ?でも悪いなー、サインとか記念写真はNGだ。握手だけならしてやるぜ?」


そう言って血塗れの左手をにやにやしながら差し出してくるが、俺はそれには流石に答えなかった。


「用がないと言えば嘘になりまして…その、ちょっとお話が聞きたくて」

俺がそう言うと、スティンガーは露骨に嫌そうな顔をした。

「んだよ…内容によるが50ドルからな」


タダでは無理か、まぁ仕方ないだろう。俺は財布から50ドルを出してスティンガーに渡した。

まわりに死体が転がっている状況でインタビューなんて最悪だが、この機会を逃すわけにはいかない。


「それではお聞きしますが、あなたも殺し屋ですか?」

「見りゃ分かるだろ…ってあなたもって言ったな、どういうことだ?」

「あ、それは…」

「それは私にも会ってるから、でしょう?」


一人の女の声が酒場に響いた。俺も、そしてスティンガーもその声が誰なのか知っているようだった。


「ジェ、ジェロシア!?お前もこいつ等狙いだったのかよ!?」


スティンガーはそう言って、ジェロシアのいる店の入り口の方を向いた。


「ええ、あんたがしくったら貰おうと思ってたの」


と、ジェロシアは言ってスティンガーの方に向かった歩いてきた。


「俺がしくじるわけねぇだろ、この天才スティンガー様だぜ!?」

「はいはい偉い偉い。で、あんたは何グループ潰した?」

「こいつ等で4ってところだ。すげぇだろ?たった一人でこれだぞ?お前みたいにあのガキとコンビ組まずにだぜ?」

「あんたが4、あの道化が9、そして私達が17…あと5グループか」


ジェロシアの発した17という数字に、スティンガーは驚きを隠せていなかった。そしてそれは俺も同じだった。

仮にグループが今回のように6人だと仮定した場合、彼女は102人殺している計算になる。もはや殺人鬼という次元を超えている。


「お、おい、その5グループは俺が絶対仕留めるからな!残しとけよ絶対に!」

「いいけど、あんたに出来るの?それなりに強いらしいけど」

「ヨユーだ、ヨッユー!…で、こいつ何だ、お前の知り合いか?」


スティンガーは俺を指差してそう言った。


「ま、ちょっとね。それにしてもライターさんとは縁があるみたいねぇ」


ジェロシアはそう言いながら俺に近づいた。口元は緩んでいたが、目つきは鋭く俺の眼をとらえていた。


「そ、そうですね…」

「別に私たちの事を調べたっていいけど、自己責任でよろしくね。色々面倒事になっても知らないから」


そう言って、ジェロシアは俺の額を軽く小突いた。


「ライターかよ、気にくわねぇな…じゃ、俺はそろそろ捨ててくるからな」


スティンガーはそう言ってバイクへ向かい、そのままバイクに乗って颯爽と走り去っていった。


「フフッ、相変わらずからかい甲斐のある子。さて、私も帰ろうかしら。あなたとはきっとまた会うでしょうね」


と、ジェロシアは言った。

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