(4) レイバイザー
(4)レイバイザー
何時しか中間にあった『・』は外されたヒューマンタイプの戦闘兵器は、
エグザルの教え子達の手により、より実戦向きへと進化していった。
ある機体は火力の強化を追求され、ある機体は極限の装甲を目指し、軽量化に取り組む教え子達も。
だが、結果的に皆、肝の部分であるジェネレータと伝導効率システムの部分は越える事が出来ず、
そこだけ進化されること無い=完成された部分であるとして、国家機密の上位に納められていた。
漏洩も売却も軍事援助も、全てが許されない行為としての認識。
それを全帝国市民が理解していた。
最強の盾がないなら、無敵の矛となるのだから、と。
レイ・バイザー誕生の瞬間より11年、遂にベースとなる機体レイバイザーF、シェイクダウン。
『我々は遂に獲た、最強の矛を。…だが、この矛は自国防衛の為のみに使用せねばなるまい。宇宙平定の為、ゼリアス母星を守護する我らが天命永寿の為に!』
この演説を残したのは当時の大総統
ザラナ・ディウフ。
名も無き恒星に降り立った、最初の一人の末裔である。
ファースト・ディウフから現在まで、この星はディウフ家の血流で受け継がれている。
何人かいた始まりの人々を脇に従え、今日まで続く継承の歴史。
大きく外れる事の無かったディウフの血に、帝国市民は他の選択を望むこと無く、
それらを称えていった。
ザラナはレイバイザーの貴重制と信仰制を高める為、パイロットとなるべく人材の選別に、高いハードルを設けた。
一般的な戦闘機に搭乗出来うる人材程度ではない、その中でも特筆した成果をあげたる人材にのみ、その仮免許が与えられる。
その後、長き年月を駆け訓練し、その先の全ての課題にクリアした者のみに、搭乗資格は与えられるのだ。
…当初は良かった、厚待遇・高収入・高階級、どれを取っても人々の欲望を駆り立てるエキス。
兵士からの立候補も処理しきれぬレベルで殺到し、彼らの平坦な生活に起爆剤としての役目も果たしていたのだから。
だが、ある程度一周すると、そのあまりの高き壁と山に、リベンジする者は激減。
結局、初期募集で採用された49人と二次三次合わせて8人、合計57名がレイバイザー・パイロットとしての名誉と資格を獲たに過ぎず、それ以上の広がりは第8次試験応募者ゼロからも分かるように、
ここで打ち止めとなる。
この57名を各部隊へと編成し、防衛基地の最前線へと配置させて行く。
だが57機全体が前線配属ではない。
2機はディウフ家護衛に配置され、
そして57機中、最も優れた5機は、
帝国軍司令部の中核に据え置かれるのだ。
帝国軍憧れの存在にして最強の部隊、
【SORIS-1】(ソリス・ワン)として。
初代SORIS-1の隊長クロマス・マゴラ、彼が前線に立つ機会を求めて出撃する回数が増えるにつれ、世論は麻薬のごとく染まって行く。
領土拡大、宇宙の支配者、そんな見出しの記事がマーケットに溢れだし、人々はそのマスコミの言葉に酔っていった。
レイバイザー部隊としての編成が成されてから5年の月日で、世論は1つの合言葉を得る。
最強の矛も使用せねばただの竿、と。
帝国歴789年、遂に時の大総統ダムラス・ディウフは号令をあげる。
『大きすぎる袋は意味をなさぬ、だが適切なサイズの袋は必要不可避である。我々のサイズは今ではない。手の届く範囲の袋を、この手に納めようではないか!』
戦争による領土拡張。
その過程と先にある悲劇を思えば、それは踏み入れてはならぬ世界。
だが人は、欲には勝てぬ。
湧き出るモノを抑える術を知らぬ。
SORIS-1を先頭に、進軍を開始するフランシア帝国。
レイバイザーが夢の空想物から殺戮兵器へと変えられた瞬間であった。
【レイバイザー】
型式名称 : BAY-001
頭頂高 : 21.02㍍
総重量 : 39.9㌧
最大出力 : 1398~1555kw(操縦者により多少異なる)
装甲材質 : フュージョン・セラミクスとガルバニウムの混合材
主要武器 : 頭部バルカン砲1門(60mm)
: ブレット式ライフル(マガジンに50発×持ちたいだけ持てばいい)
: 伸縮式ヒートサーベル(2本装備可能)
: レイシールド(通常装甲を3倍重ねた盾)
以上が、基本となる。
その他の事は、各々に任せてある…。




