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世界を呪って  作者: 今井 婢闇架
1/1

出逢い

「__ゲホッ…っく………」


 ここは砂漠の中心地、ドライナブ。

 汗を流してゆっくりと歩みを進める。

 持ってきた水などもうとうの昔に飲み干してしまっているわけで。

 オアシスが無いかなんて、無謀な夢を見る。


 「……も、無理ぃ…」


 バタンと砂の上へ倒れ込んでしまった。

 もう力が尽きてしまい、足も動かない。

 意識を手放す直前に、男の声が聞こえた気がした。


**


 目を覚ますと、彼女はベッドの上に横たわっていた。

 鼻腔を突く香の香りに、若干の戸惑いが見てとれる。

 そこは何かの研究室の様にたくさんの書が置かれていて、薬草などの標本が机の上に落ちていた。

 肩までの金髪を揺らし、彼女が上体を起こすと、そこはまるで空の上のように見えて 彼女は目を疑う。

 タイミングを見計らったかのように、男が入ってきた。


 「──ああ、起きた?」


 その男はとても好青年のような雰囲気を纏っていて、どこか不思議な風貌に見える。


 「……あんた、誰?」


 「僕かい?僕は…アルゴス。」


 「そうかい。ところで君…何で倒れてた僕を拾ってきたんだい?」


 とてもただの慈善とは思えなかった。


 「それは……君に頼みたいことがあってね。」



 「───頼みたいこと?」

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