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…いやはや。


どうなるんだろうか、これ?


大河に聞いたところ、こんな状況になったのが2回目らしい。


確かにさっき澪さんたちもそんなようなことを言ってたような気がする。


絶対零度な視線で雷蔵氏をねめつけるお2人。


それに青ざめた顔で対峙する雷蔵氏。


そしてこれまた青ざめるその他親戚類。



…うん。軽くカオス入ってますね!



ん?俺?俺は端から全体を眺める傍観者ですよ。


介入?


なにそれ?


…そんな面倒なことしないよ?


自分たちのけつ…失礼、お下品でした。

自分たちで招いたことですからね。

自分で解決してください。


そういうことです。


「いや、悪いのは明らかにじじいだけだぞ」


おっと、声に出してた?

横に視線をやれば、大河が苦笑いしてるのが見えた。


「別に口に出しちゃいねぇよ。顔に出てた」


良かった。

口にしてなかったようだ。


いや、俺の表情筋を読むってどんな能力だよっ!!!?

表情が顔に出にくいってよく言われてんだけど。


侮れねぇわ…。


大河に関する情報を上書きしとかなきゃならん。


っと、そんなことを考えている間に、話が進んでいるっ!


…そりゃそうだ。


俺、傍観者だし、話も進むわな。


「ーですので、相続権は放棄します。あとできちんとした文書を作って送りますから」


うえっ!?話進みすぎっ!!!


縁切った後の話になってるよ!?


怒り狂っての言葉なのか、ただの本気なのか。

そこが重要どころですな。


「いやそこじゃないだろ、問題は」

「…また表情読まれたっ?!」

「今度は口に出してたって…」


驚愕!?と思えば、そんなことはなかったらしい。

安堵に息をついた。


「…で、これはどうなんの?」

「分からねぇな…。前回は1年の音信不通だったな」

「わーすげー(棒読み)」


そうだね。

澪さんたちならしちゃうかもね☆


「…ちなみに、この修羅場はどれくらい続くと思う?」

「あ?…あー、2時間位?」

「2時間!?」

「軽く見積もってな」


信じられんっ!

なんちゅう無駄な時間だっ!!



「…お茶してきていいか?」


すいません、待てません。




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