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更新が滞ってすいません。この時期はやばいです。仕事終らない(泣)

やっと心に余裕が少し生まれたのと時間が取れたので、更新しようと思います。




手慣れたとは言えない動作でメールを作成した。

珠姫ほどではないが、俺もメールを頻繁にするほうじゃないから、慣れてないのだ。

友人らとメールでやりとりなんてそうしないし、したとしても短文だ。


なんとか添付つきのメールを送った時には、何故か達成感を感じた。


携帯を仕舞おうとして、ふと思い立ち、もう一回メール作成画面を立ち上げる。


「…たまにはな」


ポチポチとボタンを押す。


送信ボタンを押して、今度こそ携帯を仕舞った。


そういえば静かだなと思って辺りを見回せば、注がれる視線。


何度目だよ…。


気づいたからといって、反応してやる筋合いもないので、視線を大河に向けた。


「そろそろ違うところに行こうぜ」

「あ、ああ…そうだな」


一瞬遅れたが、返事を返す大河に頷いて服を着替えるために席を立つ。


「珠姫、次行くぞ」

「ん」


更衣室に移動しようとして、目の前に立ちはだかるように動いた奴がいた。


珠姫を憎からず想っている2人のうちの一人だった。


「何か?」


更衣室に行く道を塞がれてしまったら声を掛けるしかなくて、仕方無しに問う。

予想通りの鋭い視線で俺を睨んできた。


「宮ノ内って言ったか?なんでお前が勝手に次の行動を決めてんだよ」


真っ向からいちゃもんをつけられました。


見た目どおり、血気盛んなやつだった。


「勝手?別にあなたたちについて来いなんて言ってませんよ。大河に声を掛けたからですかね?勘違いさせてしまったならすいません」


売られた喧嘩を買うほどの意欲がないんで適当にあしらってしまうことにする。


「大河」

「あ?」

「俺と珠姫は市内見物に行こうと思うんだが、どうする?」

「は…そりゃあ、暇だから一緒に行かせてもらう」

「そうか。じゃあ―」

「そうじゃないだろっ!!」

「…」


本当に若いというか、血の気が多いな…。


「市内見物だろうと勝手に行けばいいさ!だがな、珠姫がついていくのが当たり前みたいなその態度がおかしいって言ってんだよ!!?」


そういう事ですか…(遠い目)


周りに居る他の従兄弟殿たちもそうだと言わんばかりの雰囲気を漂わせている。


そのことが馬鹿らしくて笑ってしまいそうになった。

ばれないように空咳をする。


やばいやばい。


「そんなことを言われてもね…。珠姫が一緒に行くのは当たり前と思ってますから」

「なっ…」


しれっと言ってやる。


「お忘れかもしれませんが、珠姫は俺と一緒に旅館を出てきたんですよ。一緒に行動しておかしいはずがないでしょう?」


今気づいたが、俺、今日は機嫌が悪いのかもしれない。


いつも通りのつもりだったのだが、喧嘩を回避するどころか、今、珠姫の従兄弟殿たち相手に喧嘩売っているようにしか見えないよな。





…うん。俺ってば機嫌悪いらしいです。




少しでも楽しんでいただけたら幸いです。土日使ってもう少し更新します。お付き合いください。

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