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『お仕置き終了したよ〜』


そう菱目川先輩から連絡が来て十数分が経過した。

今のところ大きなトラブルはなし。


「各ポイントのゲーム消化状況の確認を」

「「「了解」」」


指示を出してパイプ椅子に座る。


本条先輩からきたヘルプ以外は特に連絡は来ていない。


……ちょこちょこ入る高知からの中継報告がちょっと……かなりうざいくらいだ。


またもや借り物の携帯に会長様からの着信が入る。

あいつは携帯をオモチャと勘違いしていないだろうか?


「はい」


実のある報告だったりしたら困るので、通話をつなぐ。


『チェックポイント1で、珠姫ちゃん発見!お仕置きプラン開催中に来て、忍と篠川がマジ引いてた!』

「……会長、個人的情報は必要ありません。用がそれだけなら切ります」

『えーー?これ重要っしょ!チェックポイント1の旗振りゲームで一生懸命旗振る珠姫ちゃんラブッ』

ブツッ。


問答無用で通話を切る。


「ーー全チェックポイントに通達。筒井珠姫の居る班が来ている時に会長を発見した場合、尻文字自己紹介をさせて差し上げろ。どうやら、この自己紹介がいたく気にいったらしい。奥ゆかしい(?)ところがある会長なので、断ってくることもあろうが、副会長権限で許可すると伝えろ。ーーあと、筒井珠姫には俺が見てやってくれと言ってたと伝えてくれ」

「「「「サー、イエス、サー!!!」」」」


気持ちいいほどにこの場にいる全員が見事な敬礼をして応えるのに頷いてこの件を終わりにしよう。











「ボス!……あ、間違えた。副会長」

「…………なんですか」

「各チェックポイントにおける消化状況をまとめました」

「ありがとうございます」


これみよがしなボケに突っ込みなど入れてやらん。


ふざけた振りして有能な先輩たちの1人からゲームの消化状況について報告書を受け取る。


「1年生にしては頑張っている……と言ったほうがいいんでしょうか」

「んー……もう少し、頑張って欲しいってところですかね」

「やはりそうですか……」


そこそこチェックポイントには到達しているという状況ではあるのだが、出題されるゲームにクリア出来ずにやり直している班が多々あると報告書には書いてあった。

慣れてない1年生のためのゲームということで、結構優しい出題にしたと思うのだが、やはりやってみなければ分からないことは沢山ある。


「少し、難易度の調整をしますか……あと、発破もかけるか……」

「発破ですか?」

「ええ。ーー星埜先輩を呼んでください」

「了解です」






さて、どうするかな?






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