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今日2回目の更新です。

GWが終わり、もう5月が終わりかけていた。


梅雨入りが近いってことだ。


例に漏れず、俺も梅雨は好きじゃない。


いつ降るかわからない雨のために、傘を持ち歩くのも面倒だし、何より湿気がうっとおしい。


高知なんかは、さすがなことにそんな梅雨を満喫してたりするが。


どう満喫するかって?


そりゃあ…傘を携帯せずに、そこいらにいる女子の傘に入れてもらったりと――…ま、色々な。


高知みたいなお楽しみ(?)を見つける意欲も気力もあるわけでもなく、毎年この時期は雨雲を見てはため息をついてたりする。


……辛気くさくてすまん。





まだそんな憂鬱な梅雨に突入するには少し早いこの時期。

気を抜くなと言わんばかりに試験があったりする。


お祭り気質な学校なのだが、偏差値もそれなりに高い我らが桜ヶ丘高校は、大小様々な行事の合間に試験をことあるごとに 詰め込んでいるのだ。


楽しみたいのならやることしとけと言わんばかりに。


そのおかげかは知らないが、全国模試では上位の方に名を残すやつらが結構いたりする。


俺自身、ちゃんと結果は残してる。


しかし、本当にこの学校は他と違う。

行事ありき過ぎて、呆れるのを通りすぎて笑うしかない。


俺自身は、近場だったのと、偏差値で選んだ高校なもので、入ってからここの在りように気付いて途方に暮れたものだ。


まあ、それも今では思い出のひとつだな。


…いい思い出なんていわんぞ。


現在進行形で、この学校の在りように困っているんだから。



さてと…記憶を掘り起こす暇があるなら、さっさと生徒会の仕事を終わらせて図書館にでも行って勉強するかな。



そう図書館!


図書館はいい!


お薦めだ。


何がお薦めって、勉強の邪魔をするやつがいないことだな。


……珠姫が来てからまともに勉強が出来たのって、両手で数えられるくらいなんだよ。


まあ、授業だけでもそれなりには点数は取れる。


だからと言って、それで満足してたらいけないと思うわけで…。


毎日復習するのが習い性みたいになってて、落ち着かないってのもあるんだが……。


やって悪いと言うものでもないし、今までの習慣を壊す必要もないわけだしということで、勉強できそうな場所をさがして行き着いたのが図書館だった。


珠姫もついてきたりもするが、ちゃんと図書館と云うものを理解できてるみたいで、下手なことはしてこない。

むしろ、隣の席で座って静かに本を読んでいる分には害などあろうはずもない。


難を言えば、珠姫の外見に釣られてやって来た男どものルールを無視した振るまいが悩みと言えるか。


だがしかし、神は珍しく俺を見捨てはしなかった。


バカな男どもをバッサリと切り捨ててくれる司書さんが、図書館にいるからだ。


うん。図書館通いは当分やめられそうにない。




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