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桃色の地球
夕方。
山なみは、
青く霞んで。
地球の、
影のようになる。
稜線に。
うす桃に染まる。
幅広の帯が。
降りてくる。
女神は、ふと顔を上げて。
帯を締め直す。
遠い海の向こうを見据え。
飛び立とうとする。
夜ではない場所に。
降りている闇を、
打ち払うために。
その帯の色を。
広げながら。
飛んで行こうと、
している。
真上の空は。
まだ、間に合う。
明るい水色。
うずを巻いているのは。
まだ、間に合う。
白い雲。
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