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宵の口から明ける朝まで
向こう側に引かれて。
巻き取られていく、
赤い雲。
あとにつながる、
濃紺色が、
境目。
みっしりと広がる層は、
ぜんぶをくるんで。
音も立てずに、
動いて行く。
あの色はどこまでも、
続いているようだけれど。
月と星は。
どこまで、走ればよいかを。
知らせている。
どうしたって、
待たなくてはいけないあいだ。
ながめるのは。
震えているように見えても。
ちかちかと、瞬いている、星。
東側に巡って来たから。
ようやく。
明け渡る色の、
端がかかる。
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