88/192
勇敢な綿毛
窓の外で。
繰り返す、明暗を。
色違いの、毎日を。
長いあいだ、
眺めてきたけれど。
止めるな止めるな。
探すことを、
止めるな。
忘れるな忘れるな。
それがあれば。
生きていけることを、
忘れるな。
泣いても泣いても。
もらった時間は続いている。
いくら泣いても、
かまわない。
今朝。
細かく震えていた、
丸くて白い綿毛は。
夕方には、すっかり。
空っぽになっていた。
ちゃんと飛んで別れて。
それぞれ旅に出た。
こちらまで。
風は吹いて、軽く揺さぶる。
いつでも。
どうぞ。
そんな様子で、そばにいる。
373 m(_ _)m 39




