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一枚貝





きみと、

わたしとは。


かつて。

一個体の、

三枚貝でした。


ある日きみは、突然。


ぽこり、と、

わたしを、外しました。


きみは、跳ねて。

どこかに、行ってしまいました。



わたしは。

守るべき身を持たないから。

一枚きりでも何ともない。


潮に流されながら。

ときどき。

きみの活動音が、

ひどく。

懐かしくなるだけ。


打ち上げられて。

波は良い音で、

砂粒を鳴らしながら、

わたしを埋めていきます。



ある日。

細い指がわたしを、

探しだしました。


拾い上げて。

きれいだと言いました。

耳にあてて。

聞こえると言いました。


わたしは。

どのような色合いに、

見えるのでしょう。


どのような音を立てて、

鳴るのでしょう。


わたしは、わたしの姿を、

思うことはなくなり。


当たり前のように。

日当たりの良い机の上に。

いつも居ります。





            373 m(_ _)m 39

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