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夕方の境界線
迫る緑に囲まれる。
橋の欄干から。
青鷺の、
華奢な両足が、離れる。
羽を広げて、宙に出れば。
空気の層が、軽々。
そのからだを、受けとめる。
山麓に伸びる線路と。
被さる木々とのあいだに。
綿毛に包まれたような、
かもしかが、佇んでいる。
黒く潤う、きれいな目玉で。
車道を見ながら。
何か、考えている。
川面に。
交錯する、細い糸。
岸と岸とを、結ぶ霧が。
渡れそうで、渡れない。
白い橋を、かけていく。
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