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お粥
少しの、
お米をとぐ。
小さい土鍋の、
透明な水底に。
真白く。
お米の粒が、
見えている。
大きな炎に。
吹きこぼれる前に。
小さな炎で、
時間をかける。
土鍋は熱と、
息を上げて。
何やら、
話し続ける。
はっきりと、
分かれていた、
水と、お米が。
混ざり合い。
光を通すように、
透けている。
滑らかな、
美味しいものになる。
このお粥が。
そっくり。
このまま。
空を飛んで。
山を越えて。
海を渡って。
乾いた喉や胃袋に。
温かいまま入ってほしい。
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