表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/192

虫たち





1 渡る羽




どんなわけで。

熱い道を渡るのか。


黒い羽には、

光る青い模様。


美しい蝶であるきみは、

歩いて渡って行く。


目指すのは、

反対側の端っこか。


糸のような、

細かな足で。

どこから、

出発したものか。


がんばれ。

もうすぐ中央線だ。





2 はなむぐりの屋根になる




明るいなか。

雨粒が、落ちて来た。


丸く小さな、

はなむぐりは。

天気雨に、

気づいていない。


重たげに頭を垂れる、

ひまわりの花の、

真ん中にくっついて。

一生懸命。

もぞもぞしている。


守るつもりも。

守られるつもりも、

ないけれど。


知らないうちに、

寄り添っている。


なんだか。

ひまわりは、

嬉しそうだ。





3 あぶ




タイヤの脇に一匹の、

あぶがぽとりと落ちた。


手袋もしていることだし、

少し向こうに押した。


あぶ。

怒る。


弱っているけれど、

細い前足と体を持ち上げて。

こちらに真っ直ぐ向き直る。

たぶん、すごく睨んでいる。


あの目だから、

どこを見ているか、

分からないけれど。


あぶは、

触られたことを、

大変不満に思ったらしい。


帰るときには、

いなかったから。

まだ飛べたんだ。





            373 m(_ _)m 39

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ