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剽軽な朝
たぶん。
向かいの屋根に居る。
きみがいちわ。
あああ!
と鳴いて、3回繰り返す。
きみと一緒に、
聴覚を全開にして、
返事を待つ。
仲間になってみる。
ずうっと遠くから、
繰り返す声が、
聞こえてくる。
きみには。
あの声の主や、
居場所や意味が、
しっかり、わかっているんだろう。
他の鳥は鳴かず、風もない。
明るく静かな空気のなかを。
きみらの大きな声が、
駆け抜けて。
なんとなく。
剽軽な、朝になる。
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373 m(_ _)m 39




