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月は何を話すの
長い夜に。
上手に鳴くのは、
夜長鳥。
目覚めたままで、
更けていく。
心許なさに、
よくしみる。
闇にふさわしく、
間を置いて。
なめらかに、
鳴き続ける。
眠りにたどり着かない、
ひとびとを。
静寂から、
遠ざける。
こんなに。
月あかりがある夜なら。
おまえの姿を、
探してみる気に。
なるかも、
知れないけれど。
月のもとでは、
鳴かない、
おまえには。
降りてくる、
明るい声が、
聴こえるんだろう。
恍惚として、
頷くのに忙しく。
ひと声も。
鳴く暇なんて、
ないんだろう。
おまえが思って鳴くのは。
眠れない我々では、
ないんだろうな。
架空を飛ぶ鳥。
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