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粉雪の成分
おおむかしから、
ふりつもる死に。
かぶさっていく詩。
死んでも、
詩は死なず。
生き残っている。
さらさらとした粉雪になり。
誰かが通るたびに舞い上がり、
風にのる。
荒涼とした、美しい世界に。
しんしんと、降り積もる。
だれかのうちがわに積もって、
またもや詩になる。
やっぱり死んでも。
その詩は死なず。
また降り積もる。
死と詩は、重なり重なり。
とても長い、付き合いだ。
つまり。
粉雪の成分は。
死や詩であるんだよ。
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