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無重力な雨ふり
まだ熱い、アスファルトを。
雨が叩けば、
無くなる、
天地。
逆流し始める水の斜線が。
白い蒸気と熱を、
引き上げる。
散り散りになる、
去り行くものは。
無数の、
細かな水の玉に。
ひとつずつ、
包まれて。
点々と。
鮮明に、
光る。
遠くの空が、
動いて。
灰色の雲に、
金の縁取りをしながら、
のぞく青。
泉のように開いて。
夏の粒たちを迎える。
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373 m(_ _)m 39




