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通り道
橙色の熱気のなか。
いかにも熱そうな、
コンクリートの上にしゃがむと。
向かいの山から、
降りてきた風の。
青々とした流れが通って行きます。
1本の木のてっぺんで。
葉を並べたばかりのような、
緑色の細い枝が。
小さな竜巻のように、
くるくると回っています。
姿は見えませんが、
何か小さな動物たちが、
遊んでいるのかもしれません。
あるいは。
風が枝をつかんで。
つむじ風になる練習を、
しているのかもしれません。
秋になったら。
小さな渦巻きに、
赤や黄色の葉っぱをのせて。
空へ飛んだら。
蟠りをほどいて。
長い風になって、出発するために。
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