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かちりと鳴らした雨





もう、近いから。

って。

きみが突き出した、傘。


きみの小さな手の甲が、

雨に濡れている。


受け取れば。

くるりと背中を見せて。

強まる雨のなかを、

走って行った、きみ。



いい。

って、突っぱねるべきだった。


傘を離さなければ。

きみは急がずに。


いつものように、

ゆっくり歩いて。

いつも通りに、

着いていた。



傘を持っていたら。

きみの背中で。


何かの部品が、

かちりと鳴って。

噛み合って。

動き出したりしなかった。


傘を借りて、

ごめん。



いらねえよ。

って。

強く。

突っぱねて。


土砂降りのなかを、

走りながら。

ほっとしている、

夢を見るんだ。


傘を借りて。

ごめん。





            373 m(_ _)m 39

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