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一色
水色一色。
それひとつが、
わたしの色合い。
きみの肌の下に、
広がっているのは。
たくさんの色合い。
雨があがって。
地面が乾いたら。
屋根のもとを離れて。
色とりどりの明るさを。
見せてください。
もしも。
心ごと。
散り散りに。
なっていても。
出てきてください。
かわりに。
水色一色を。
日差しにのせて、
お届けします。
この色は。
外側から。
くるまれる感覚に、
変わるそうです。
まるで。
星自体が。
きみを丸ごと、
くるんでいるような。
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373 m(_ _)m 39