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綱
きみは、ぼくを。
綱で、繋いだ。
好きなものを、
見つけると。
燃料の目盛りも、
確認しないで。
飛び立ってしまう。
鳥でもないくせに。
全力で勢いよく、
飛んで行ってしまう。
だからきみは、
とても心配して。
地上に、ぼくを。
繋ぎ止めた。
きみがつけてくれた、
いのち綱が。
ぼくを守り。
ぼくの持つ範囲には。
どうしようもない、
限界があるのだよと。
そうっと。
教えてくれた。
こうして生きて。
並んでいられるの。
きみの、おかげだ。
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