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重ね
坂道をくだる。
両側に。
梅の花が、
咲いている。
降っている雪が、
強くなり。
山が、かすむ。
梅の花に。
冬の面影を見る春は。
戯れたくて。
丸く小さな、
雪になる。
咲いて間もない花の。
花弁が飛び散るように、
見せて、喜ぶ。
苦笑いした花も。
今頃は。
青く光り。
匂いを重ねて、
着込む頃。
窓を開ければ。
日暮れの青さえ。
春の色。
家々の壁、敷石の玉。
却って白く、迫り出し、
浮き立つ。
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373 m(_ _)m 39




