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花と雨
夜の闇のなかに。
ただよう、香り。
ふりおちる、音。
なぜ、それが。
花の香りだと。
雨の音だと。
知っている。
まだ幼く。
明るいときに。
香りをとどけて。
花近くまで、たどり着かせて。
それは。
花のためです、と。
音をならして。
雨はあちこち、飛び跳ねて。
これは。
雨のためです、と。
いまは。
闇夜の向こうで休んでいる、
明るい、
日が。
丁寧に。
組み合わせかたを、
教えてくれたからです。
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373 m(_ _)m 39




