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安息香夜
緩やかに、
青まっていく、
夜気。
匂いを含んで、
佇んでいる。
解けていく、
土や幹が。
微かに吐き出す、
安堵の息は。
甘く、香る。
唸る風の方角は、
変わり行き。
留まる君らも、
安らかに微睡む。
思えば。
微かな風さえ、
遠のいて。
香る気配を、
聞くような。
夜に、なる。
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373 m(_ _)m 39




