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目覚める天蓋
地に伏せる、天蓋。
いよいよ目覚めて、
立ち上がる。
両腕高く伸びをする。
土のなかの種たちは。
勢いに吸い上げられて、
宙に浮く。
まだ眠たく、
あくびをしながら、
突き抜ける。
日を浴びれば、
めを開いて。
大きく、息をする。
次々に。
草木たちは、息をする。
あたたかな。
たくさんの呼吸は、
どこまでも上昇する。
丸く膨らみ続ける、天蓋を。
縁取る薄布は、長く長く広がっていく。
たなびく、白い霞の向こうに。
青い空、遠い山なみは、
やわらかく、身を隠す。
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