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なぜ
なぜ。
花びらを、
飛ばすのです。
風が、
お供に、
連れて行きたいと、
言うからです。
なぜ。
風は、
自分が無色透明であり。
輪郭が無いことを、
知っているから。
花びらを、
匂いごと。
のせて行くことで。
存在していることを。
今、やって来たことを。
窓から、
眺めるひとに。
触れられなくても。
見つけてもらえれば、
良いと。
思っているからです。
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373 m(_ _)m 39




