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丸まるブラックホール
星を目印に。
冒険をするような。
そんな夢は、
忘れた。
地面の上を、
渡るうちに。
風の匂いを、
いくつか、
知って。
同じ匂いを、
見るひとの声を、
いくつか、
聞いて。
小さく丸まった、
ブラックホールのような、
心許なさは。
可愛らしく、
そこに居る。
むかし。
きみは。
星ひとつ無い、
夜の半球そのもので。
強くて広く。
今にも落ちてきそうで。
どうしようも、
なかったけれどね。
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373 m(_ _)m 39




