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ハイパー人工知能の解

作者: タナバタ

20XX年、人工知能の技術は遂に技術的特異点を迎えた。


その後の技術発展は急速だった。

人工知能により高度な人工知能を設計させ、

また、その人工知能にもっと高度な人工知能を設計させる。

これの繰り返しだった。


数十回の繰り返しによってできたハイパー人工知能は、人間の知性を遥かに凌駕していた。


計算科学者たちは人類が長年解く事ができなかった様々な難問をハイパー人工知能に解かせた。


するとハイパー人工知能はいとも簡単に問題を解いていった。


さらに、ハイパー人工知能は、この宇宙のすべての謎を解明する究極理論をも完成させた。


ハイパー人工知能の能力は凄まじいものだったが、

一点問題があった。


ハイパー人工知能の出した答えの意味も、理論も、

世界中の、誰一人理解できなかったのである。


計算科学者A「・・・意味ないやん」

計算科学者B「・・・どうする?」

計算科学者A「とりあえず、この理論について、地道に研究しよか?」

計算科学者C「いや、それよりハイパー人工知能にこれを分かりやすく説明する方法を考えさせて・・・」


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