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混沌の戦争
すみません。投稿に間が空いてしまいました!
何故絶対勝ち目のない戦争をしているのか。
それは、誰もわからない…俺以外は。
そして誰にも背負わせるつもりもない。
だって、それは俺の「罪」だから……
数々の悲鳴が、数々の泣き声が、数々の助けを求める声が聞こえる。
その一つ一つが、心を壊していく。
「おいシン!ここからどうする!」
「第2部隊を囮に撤退する。準備しろ。」
「おい!第2部隊の奴らはどうするんだ!」
「知らない。今はより大勢の人間が助かる方が最優先だ。」
「……くそ!」
今日も数々の死者を出しながら、ただ一つの成果すらなく撤退する。
もう、慣れてしまったが…「死ね」と命令することは流石に辛い。
それでも、大勢が助かる方を選ばなければいけない。
心が壊れていく。いや、それは否だ。
その心はもう、壊れていた。




