revenge38 魔王
ボッシュが剣を構えて言った。
「はっはっは、間に合って良かったですぞ!!」
「くくく。まさか、汝の剣に助けられることになるとはな」
驚いたルドワンが、再び邪悪な笑顔を浮かべる。
「ふふふ、ですが、戦力が一人増えたところで同じこと。全て、滅して差し上げましょう」
「はっはっは! 私だけではないですぞ!!」
「なん、ですって⋯⋯?」
上空から、翼がはためく音が聞こえた。
火竜。
「ふふっ、わたくしもおりますわよ?」
「マスター、受付嬢のわたしを置いていかないでください!」
竜人ファニアの背中から、アーランドのギルドの受付嬢が顔を出す。
「アレン様っ、わたしもおります!」
同じく、ファニアの背中から、エルフのルミールが顔を出した。
「アレン様から頼まれていた物です! アガリア様と一緒に、大陸中から集めてきました! これまで、アレン様が会った人間、魔族、他種族、生き物達からの想いです! 受け取ってください!!」
ルミールが、勢いよく我に向かって何かを投げる。
増呪の珠。
輝きを増したその宝玉をキャッチする。
「!? これは⋯⋯」
増呪の珠から伝わる、数多の力と記憶。
生けるものの願い。
「今、受け継ごう! 生きとし生けるもの達の、力と想いを!!」
「あれは、恵与の法!? ありえない!? 他者が他者へ力を譲るなどと!!」
「世界修復」
世界が癒やしの光に包まれる。
「なんですかこの光は? 世界が再生していく⋯⋯? ふふふ、血迷いましたか? 敵である私まで回復してどうするのです?」
「ふはははは! 汝の回復はついでだ。我が勇者達を回復するためのな」
「なん、ですって⋯⋯?」
倒れていた4人が立ち上がる。
「トノカ、ふっか~つ!!」
「クス。どうやら、ルミール君は間に合ったようだね」
「いった~。まじで痛かったんだけど。⋯⋯こほん、まじで痛かったですわ」
「大司祭ルドワン。覚悟してください!」
4人がルドワンに向けて構える。
「ふふふ、神となった私に、貴方がたの攻撃は効きませんよ?」
「アレン様」
ティナの言葉に、頷く。
「うむ。皆、征くぞ!」
ティナが転移魔法を唱え、肉塊の天辺に立ち、技を繰り出す。
「乱れ雪月華!」
勇者ロムルス、剣聖ツバキ、賢者リアンの上半身が、肉塊から切り離され、ただの肉塊に還る。
「火神滅殺黒龍波!」
瞬時に紅龍と蒼龍を取り込んだトノカが、手のひらから巨大な黒龍を繰り出し、肉塊の中心に巨大な穴を開ける。
「ぐっ!? だがその程度の攻撃では、私は倒せませんよ!!」
肉塊の中心で、再生が始まる。
「ノイエシャッテン」
アガリアが矢を肉塊に放つ。
「!? 何故です!? 何故再生できない!?」
「クス。なまじ、大きいからね。当たりはするんだ。効いてくれて、良かったよ」
「アレン」
エルミアの声に、エルミアの方に振り向く。
「ちゅっ」
エルミアから、頬に口付けられる。
「エルミア?」
「ば、バフって言うのはね、直接かけた方が効率が良いのよ! 乙女の祝福! 倍率100倍! 一気に決めちゃいなさい!!」
「ふっ、良かろう。征くぞ!」
両手に、ありったけの魔力を込める。
「カオスダーク!!」
両手から、大質量の闇魔法を、ルドワンの肉塊の中心に向けて放った。
5連携。
「「「「「乱れ神ノ乙女ダー!!!!!」」」」」
我の放った闇魔法が、ルドワンの中心で爆発する。
「うごごごごごごっ!? ありえない!! この私が滅びるなど!! ぬわああああ――――っ!!」
ルドワンが爆発四散し、辺りに静寂が訪れる。
「「「「「やったあああああ――――っ!!!!!」」」」」
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魔王アレン Lv1→Lv6666
勇者ティナ Lv485→Lv723
竜人トノカ Lv402→Lv698
聖女エルミア Lv555→Lv776
天使アガリア Lv374→Lv684
自称神ルドワン Lv3199→☓
戦士ボッシュ Lv81→Lv1
受付嬢メアリー Lv28→Lv1
門番モディアス Lv108→Lv1
竜人ファニア Lv77→Lv1
司祭ルミール Lv17→Lv1
世界樹イグドラシル Lv1514→Lv1
その他多数 計Lv4846→Lv1




