revenge35 天使の戦い
炸裂音と魔物の断末魔が聞こえた。
その方向に飛ぶ。
少しすると、賢者リアンを見つけた。
「やあ」
空から声を掛けると、リアンが驚いていた。
「天使!? アンタ誰!?」
リアンの近くに降り立つ。
「ボクは天使アガリア。アレンの使いの者さ。キミさえ良ければ、このまま引いてくれないかな?」
「は? アンタ何言ってんの? アタシ達はアレンを倒しに来たの。いまさら引くわけないじゃない」
「引いてくれると、ボクの仕事が一つ減って嬉しいんだけれどね。基本的に、労働は嫌いなんだ。一日中本を読んで、たまに眠って暮らしたい。キミも、そうなんじゃないのかな?」
「は? アタシは、アレンを倒して、お金をもらって毎日遊んで暮らすの。一日中家に引きこもって本を読んで過ごすなんて、まっぴらごめんよ。アタシの邪魔をするなら、アンタもぶっ殺すわ」
杖を向けられる。
「やれやれ、交渉決裂かな」
リアンから放たれた爆破魔法を飛んでかわす。
「落ちろ、カトンボっ!!」
連発される爆破魔法をかわしながら、空中でエルブンボウを引き絞り、矢を放つ。
「ノイエシャッテン」
リアンが矢を避ける。
「ふん、そんなの、当たらないわよ!」
「クス。いや、確かに当たっているよ?」
「? くっ!? 体が動かない!?」
「キミの影に、ボクの矢を打ち込んだ。これでキミは、指先一つ動かすことはできない」
地面に降り立ち、リアンの眼の前に立つ。
「くっ!? ひきょう者!!」
「クス。良い言葉だね。魔王の頃から、バステとデバフには自信があるんだ。久しぶりに効いて、ボクも嬉しいよ」
リアンに近づく。
「や、やめなさい。な、なにする気……?」
「言ったじゃないか。仕事をするのは、嫌いなんだ。だから、キミに働いてもらうよ?」
「や、やめて⋯⋯」
「ノイエフェアフューレン」
「んむっ⋯⋯!?」
リアンの口を塞ぐ。
唇を離すと、リアンがとろんとした眼でボクを見た。
「アガリア様、アナタのことが大好きです♪ 何でも命令してください♪」
「うん。じゃあ、リアン。自爆しろ」
「はい♪ フルバースト♪」
リアンがボクから離れ、自分自身に向かって全力の爆破呪文を唱える。
「クス。だいぶ、無茶したね」
クレーターになった地面の真ん中に、リアンが横たわり息絶えていた。
玉座でうたた寝をしていると、突然、眼の前に転移の魔法陣が浮かび上がり、二人の男女が現れた。
「くくく、遅かったではないか。待ちくたびれて、玉座の裏に隠し階段を作るところであったぞ?」
険しい顔をしたエルミアと、笑顔の大司祭ルドワン。
「いやはや、助かりました。エルミアさんのおかげで、魔王のところまで一瞬でくることができました。それで、わかっていますね、エルミアさん?」
ルドワンの言葉に、エルミアが前に出て、言った。
「⋯⋯魔王アレン。あんたは、あたしが倒すわ」
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魔王アレン Lv453
天使アガリア Lv310→Lv374
大司祭ルドワン Lv810
賢者リアン Lv794→Lv794☓
聖女エルミア Lv103




