revenge34 竜人の戦い
空を飛びながらツバキをさがしていると、明らかに異様な光景があった。
「ぎゃああああああ―――!!」
数多の魔物が、刀を持ったたったひとりの女の人に蹂躙されていた。
地上に降り、人の姿になる。
「やっほ~、ツバキ。元気?」
「む? 貴公は、竜の」
「トノカだよ~」
「うむ。そうか」
刀についた血を払うツバキ。
静かなようで、以前ともちがう雰囲気だった。
「ねえねえ、なんで、たたかうの~?」
きくと、ツバキが笑った。
「強き者を討ち倒すことに、至上の喜びを見つけた。ロムルスのパーティーに入ったのは、そういう理由だ」
「ふ~ん。トノカも、たたかうのは、けっこう好き!」
「ならば、言葉は必要ない。一度、貴公とも、本気で死合いたいと思っていたところだ。ゆくぞ」
ツバキがその場に立ったまま、刀を振る。
剣圧で空気が切り裂かれ、衝撃波が飛ぶ。
「!?」
避けたのに、頬を浅く斬られていた。
「すっごい、すごい! でも、トノカだって負けないよ~! 紅龍波!」
闘気をこめ、炎の龍を手のひらから撃ち出す。
炎の龍がツバキへ襲いかかる。
「ほう」
一刀で、炎の龍が真っ二つに斬られる。
「良い技だ」
「すごい、すごいっ! じゃ、これはどう? トノカの新技!」
氷の闘気を拳に込め、ツバキへ撃ち出す。
闘気が蒼い龍の姿に変わり、ツバキへ襲いかかる。
「蒼龍波!」
氷の龍。
ツバキにふれる直前、一瞬で何度も斬り刻まれ、バラバラの氷に変わった。
「むぅ~! 蒼龍波もダメかぁ~!!」
「今度は、私からゆくぞ」
めちゃくちゃに刀を振り回すツバキ。
無数の衝撃波。
一振りごとに、地面に斬られた跡が走る。
「ほっ! よっ!」
衝撃波を避けながら、ツバキに近づく。
「やあっ!!」
拳と蹴りを繰り出す。
ツバキが避け、刀が飛んでくる。
かわし、拳を飛ばす。
「ここだ」
ツバキの刀。
かわす。
「二の太刀」
抜いた2本目の刀から繰り出される衝撃波。
「うわあっ!?」
とっさに腕で受け、吹き飛ばされる。
「いたたた⋯⋯!」
受け身を取って構えたが、腕が深く斬られていた。
「その腕では、もう拳は使えまい。これで、仕舞いだ」
納刀し、居合に構えたツバキ。
大技がくるのがわかる。
「紅龍波! 蒼龍波!」
二匹の龍を撃ち出す。
龍が天へと昇る。
「狙いが反れているぞ?」
「ふっふっふっ、これでいいのだ。紅龍波も蒼龍波も、単なる遠距離技じゃないんだよ?」
「何?」
龍が、天からトノカ目がけて降りてくる。
「あむっ!!」
炎龍と氷龍を口から飲み込む。
「!? 自分の技を取り込んだだと!?」
火と氷が体の中で混ざり合い、新たな力に変わっていくのがわかる。
「くっくっく。こうなったトノカは、もう誰にも止められないよ?」
「そうか。ならばその力、正面から斬り伏せてみせよう」
ツバキの、力を込めた、黒き居合の一閃。
「次元斬!!」
全身の力を開放する。
竜の力を、拳に全て集める。
ピコーン!!
「火神滅殺黒龍波!!」
拳から、巨大な一匹の黒龍を繰り出す。
炎熱を伴った黒きそれは、次元斬を喰らい、驚いたツバキをも飲み込み、空へ昇った。
「ぐああああああ―――っ!?」
天空で、黒竜が無数の炎となって、ツバキもろとも弾けた。
「ありーゔぇでるち、きたね~花火だぜ」
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竜人トノカ Lv320→Lv402
剣聖ツバキ Lv797→Lv797☓




