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revenge17 魔王撃破

 一瞬で魔王の部屋に転移する。


 眼の前。


 玉座に退屈そうに腰を掛けた男が、我を見て驚きながら立ち上がる。


「!? きっしょ!? いきなり何、オマエら?」


 ティナが剣を抜いて構える。


「わたしは勇者ティナ。魔王シャルギニス。あなたを、倒しに来ました」


「トノカもいるよ~」


 背中からぴょんと飛び出すトノカ。


「あれが、魔王シャルギニス? なんだ、アレンより弱そうじゃない。あ、こほん、皆様、油断せずに参りましょう」


 エルミアが我の背後で呟いた。


「我は元魔王アレン。魔王シャルギニスよ、どうだ? 我のみかたにならぬか。もし、我のみかたになれば、命ぐらいは助けてやろう」


「ふ~ん、いきなり何かと思えば、アンタがオレの前の魔王ってコトね。悪いけど、オレ、他人の言う事聞くのが大っきらいなんだよねえ。ちょうど良いや、コイツの伝説、本当かどうかオマエらで試してやんよ」


 シャルギニスが薄青色の衣を纏う。


「くらえ~」


 トノカが人の姿のまま口から破壊光線をシャルギニスに向かって放った。


 攻撃で部屋に巨大な穴が開く。


「……ククク、あぶねえあぶねえ。だが、やっぱ、伝説は本当だったみてえだな」


 土煙の中、無傷で笑うシャルギニス。


「!? トノカちゃんの攻撃が効いてない!? 火炎無効? でも、さきほどの焦った様子は⋯」


 眼を凝らすティナの視線の先を追うと、シャルギニスの身につけた薄青の衣に行き着く。


「ぬ? あれは⋯⋯」


「アレン様、何かご存知なのでしょう? さっさと言え⋯⋯こほん、さっさと仰って下さいませ」


 エルミアに肘で小突かれる。


「シャルギニスが身につけている、あの薄青の衣。夜の衣と呼ばれ、元々、我がロムルス達に奪われたもの。歴代の魔王に代々受け継がれ、魔王が魔王と呼ばれる所以。全ての攻撃を無効化し、全ての魔法を無効化し、全ての状態異常を無効化する、無敵の衣」


「え~、つんだ~?」


「いや、夜の衣を無効化する方法はいくつかある。一番簡単なのは、朝の玉。それを使えば、一瞬で夜の衣を剥がせる」


「その朝の玉は、今どこに?」


「我が砕いた」


「ちょっ!? アレン様、何をやってやがりますの!?」


「簡単に剥がされたらつまらぬではないか」


「じゃ、ほかの方法は~?」


 ティナを見て、言った。


「勇者の魔法による、強烈な一撃」


「!? ですが、魔法は無効化されるのでは?」


「元々、勇者の魔法は、夜の衣を無効化するために編み出された魔法なのだ。ただ、夜の衣を剥ぎ取るには、相応の威力が求められるわけだが」


「わたし、やりますっ!」


「ふはははは!! そう言うと思ったぞ!!」


「じゃ、トノカ、時間をかせぐよ~」


「では、わたくしはトノカ様の援護をいたします」


 エルミアがトノカに杖を向け、強化魔法をかける。


 トノカがシャルギニスに飛びかかる。


 拳で応手しながら、闇の魔法を唱えるシャルギニス。


 吹き飛ばされるも、すぐに体制を立て直し、笑顔でシャルギニスに拳を繰り出すトノカ。


 後衛からエルミアがトノカの傷を回復させていた。


「あの、アレン様」


「ぬ?」


「あの時のように、手を、握ってくださいますか?」


「ふっ、良かろう」


 ティナの手を握る。


「ありがとうございます」


「恐いか?」


「少し」


「ならば、我も共に唱えよう。呪文は、知っているな?」


「はい」


 手を握りながら、共に呪文を唱える。


「「星天より清きもの 血脈より紅きもの 器違わぬ身命にて 汝に約せん 雷炎の父 稲光の母 生まれしは天紋の君 我ここに 汝の力もて 彼の者に終焉を与えん 天紋結びし刻 彼の敵を屠り給え ホーリィライトニング!!」」


 ティナの手の平から、密度を伴った一筋の稲妻の放流が迸る。


 空気を切り焦がしながら、トノカと対峙していたシャルギニスにティナの魔法が直撃した。


「ぐぬうううっーーー!? くくく、無駄無駄ァ!! 夜の衣を装備したオレにそんな攻撃が通用するわけ⋯⋯って!? なんじゃこりゃああああ!?」


 シャルギニスの纏った夜の衣が、薄青からオレンジ色に変色する。


「よし。夜の衣は剥がれた」


「よ、良かったぁ⋯⋯」


「ちっ!? オレ様の夜の衣が⋯⋯! まあいいや。それなら、全員ぶっ殺すまで!」


 シャルギニスが巨大な闇を発射する。


「アレン様、きますわっ!」


 我も巨大な闇で応戦する。


 ぶつかった二つの闇。


 轟音を伴いながら、対消滅し消える。


 立ちながら笑うシャルギニス。


「へぇ、流石は元魔王ってトコか。オレのカオスダークと同等のカオスダークを放つとはな」


「カオスダーク? 今のはカオスダークではない、ただのカオスだ」


「ひょ?」


「カオスダークとは、こうやるのだ」


 指先に魔力を込め、詠唱する。


「カオスダーク」


 巨大な闇が、魔王城の上層ごと、シャルギニスを粉々に吹き飛ばした。


「ぬわあああああーーーーーっ!?」


 シャルギニスの断末魔の後、見晴らしの良くなった魔王城。


「やったあ~!」


「ええ。本当に、倒してしまったのですね」


「はい。村のみんな、わたし、やったよ」


 三者三様で喜ぶティナ達を見ながら、みはらしの良くなった玉座に座る。


「ふははははは!! これにて一件落着!!」

ここまで読んでいただきありがとうございます!

評価、ブックマーク、いいね、感想、レビュー等よろしくお願いいたします!


魔王アレン  Lv917→Lv930

勇者ティナ  Lv38→Lv74

竜人トノカ  Lv269→Lv283

聖女エルミア Lv57→Lv86


魔王シャルギニス Lv428→☓

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