ハムスター物語〈1〉
初めての作品です。
楽しんでいただけると嬉しいです。(何作かに分けて出すので、たまに休止する時もあります。)
ある朝、ぼくは人間が起きるのを待っていた。ぼくはハムスター。名前はハム。ここのおうちに来てから1週間。だいぶ慣れてきたころなんだ。さいしょは少し怖かった。だって人間がぼくのことをじろじろ見るんだもん。でも、おいしいご飯があったり、気持ちいいベットがあったりしてとても居心地がいいんだ。だからぼくはずっとここにいよう!って思ったんだ。ただ、一つだけ欠点があった。それは、ケージが少し狭いこと。だからストレスになっちゃって、夜中にケージを噛んだりして、どうにかして脱出しようとしてるんだ。でも毎回失敗しちゃうから、だめだと思った。だけど、昨日の夜いい作戦を思いついたから、それを実行するために今人間をまっているんだ。作戦はこうだ。人間はぼくをいつもケージの外に出してくれる。その時にタイミングを見計らって逃げる。それでどこかに隠れれば完璧! 外に出る前に、ご飯をたくさんほっぺたに入れておけばおなかがすいても大丈夫だし、もしなくなっても夜中にこっそり取りに行けばいい。早速準備を始めよう。まずはごはんを詰められるだけ詰めよう。ハムはお皿に入っているごはんを半分くらいほっペたに入れて、ベットに入れていたおやつもご飯と一緒に持っていくことにした。これで準備は万端だ。あとは人間が起きてくるのを待つだけ・・・