表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
五行の剣 ~再会は異世界で~  作者: 三ケ月 九音
1/40

プロローグ: 五本の剣の誕生

初めまして、三ケ月九音です。

数ある中から選んでいただき、ありがとうございます。

なにぶんド素人であり読み難い点や誤字等があると思いますが、最後までお付き合いいただき、楽しんでいただけると幸いです。

また、感想やご意見等お寄せいいただけると作者も喜びます。

プロローグ


第一話

五本の剣の誕生



 「グアアアア! オノレッ、オ・・ノ・・レッ、オオオノォレレレレレエエエッ!!!!!」


 この日、強大な勢力と膨大な魔力を誇った魔王軍は、人族が率いる五国の連合軍によって壊滅した。


 「ガハァ お・・前エ・ら ニ・・・永・・遠ノ・・・クルシ・・ミ を・・あタエて・・殺ル・・・永・・劫ゥ・醜ク・・・アラ・・ソえ・・・クル・シ・・メエエエエエエ!!! ガアアアア!!!」


 魔王は、最期に自身の四肢と頭を魔力の塊に変え五つに爆散した。

 それはまるで意志を持ったかのように五つの国に飛来していった。


 魔王の討伐以降、各国の領地は回復も進まず、栄える兆しも一向になかった。

 飢饉が襲い、略奪が横行し、領民同士での諍いが絶え間なく続き、まるで地獄が地上に顕現する前触れのような様相だった。


 五国の王は民草の苦しむ姿、国土が荒廃化しつつある現況に深く嘆き悲しんだ。


 「このままでは国は疲弊し衰退するのみ。一刻も早く災厄を突き止め、安寧した世をつくらねばならぬ」


 五国の王は、各国の賢者へ安寧がもたらされるよう、何を差し置いても最優先で取り組むよう勅令を出した。


 数年後、各国の賢者は、国に蔓延る災厄は魔王が断末時に生み出した怨恨、怨念の現し身ともいうべき禍々しい魔力を擁した魔力玉がもたらしていると突きとめた。


 賢者、呪術師、司教、神官は総出で魔力玉の破壊や封印を試みたが、魔力玉から放出される禍々しい怨に触れ、ある者は内臓と外皮が裏返り、ある者は姿が魔物へと変貌し、ある者は全身の骨が消失し、ある者は

 常識では計り得ぬ、こういった奇奇怪怪な現象は枚挙に暇がない。

 唯一の救いは、強力な結界を張ることで、魔力玉から放出される怨が抑えられることだった。


 各国の大賢者達は集い、この結界による魔力抑制を糸口として、魔力を外放出から内放出・内循環へと永続的に転変させる術を編み出した。


 この魔力玉を地の底、海の底へと封緘し永久に葬り去ることも可能だろう。

 だが、各国の大賢者達が取った策は、魔力玉の膨大な魔力を内包する核玉を練成し、刀剣に組み込むことで国を護る「護国の剣」を創生することだった。


 大賢者、大鍜治師、大錬金術師達は、文字通り生命を削ながら全身全霊全力で、数年の月日を掛け唯一無二の五剣を創生し鍛えたのだった。

 そうして、五剣は五国の護りの剣として各国の王に奉納された。



 大賢者達は各国を巡り


  『五剣は飾りに非ず、保持者を定め国と民を護るべし』


 と遺し、全てを出し切った穏やかな表情で一人ひとりとこの世を去った。



 各国の王は大賢者達の遺言に従い勅令を出した。


  「触れを出せ! これより五剣の保持者を決める剣技大会を催す」


 国内で最も剣技に優れた者を五剣の保持者に据え、国の護り手となるよう王直属の特殊部隊として組み込むことを決めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ