第一話:『幽かなる竜胆』03
★2日目 (第1R)
GM:こんばんは~。
一同:こんばんは~。
GM:今年の風邪はめっちゃきついですね……。インフルかと思いました。
秀史:大丈夫なんですかそれ?
GM:金土日をもってかれました。
秀史:Oh……。
GM:何はともあれ復帰いたしましたので、早速再開と参りましょうか。
柳沢:とりあえず、車を手放してその分装備を色々変更しました。
紗綾:ロケット装備して、ちょっと家族持ちぽくなりましたね(笑)。
柳沢:『梟雄』設定のガツガツした娘なので生暖かく見守っていきます(苦笑)。
GM:ルールブックにも明記されていますが、『敵に通信妨害されている』などの条件が明確に設定されてない限り、皆さんリアルタイムで情報は共有されてますので、他の人の活躍してるシーンにもどんどんつっこんでください。
チシャ猫:猫が繋いでおきましょうかね。
柳沢:無駄なLINEとか送ってあげましょう。
カヤカ:スタンプ連打してくるやつだ(笑)。
紗綾:いかにも若い子に合わせてスタンプ選びました的なヤツ。
カヤカ:田舎育ちなのでそう言うのに疎くて硬い文章を返します(笑)。
チシャ猫:「皆コレを耳につけておいてくにゃー。コレがあればリアルタイムで複数人同時通話が可能なんだにゃー」と、誰かが喋るたびにブーンブーンと振動する猫耳を。
カヤカ:「普通のインカム用意できなかったのか!?」
チシャ猫:「ではこの普通の、耳から入れると細い針が出て脳内のシナプスに電気信号で干渉し、思考だけで通話ができる普通のインカムをどうぞなんだにゃー」
秀史:アバッアバババーッ!
柳沢:おじさん、歳が歳だから地味なヤツにしとくよ(にっこり)。
カヤカ:猫耳おじさんも中の人的にはそれはそれで、ですが(笑)。
GM:まあ「現代科学でリアルに再現可能な超高級量産機」あたりがCCCのロマン装備なので、『耳の後ろに引っかける、ほとんど前からは目立たない骨伝導ブルートゥースインカム』あたりが支給される感じです。
カヤカ:うおお、逆に「手が届きそう」なあたりがいい……!
GM:さて、幻の蝶を見つけるために山へ向かうことになった皆さんですが、ここからはラウンド制となりますので、まずはイニシアティブを振ってくださいまし。
一同:了解~。
『人災派遣RPG』では、移動や調査やNPCとの交渉も戦闘と同じ『ラウンド』制で、一人ずつ順番に行動していく。これにより、「他のPCが戦闘で時間を稼いでいる間にハッカーがパスワードを解除する」、「遠くのエリアで発生した戦闘に参加するため手番を消費して急行する」、といった事態が起こりうるのだ。
柳沢:(ころころ)11、低い!
秀史:(ころころ) クリティカル、13。
カヤカ:(ころころ)7。出目が低いっ!?
チシャ猫:(ころころ)回りました、18。
紗綾:(ころころ)13。結構早いほうですかね。
GM:では、当面はチシャ猫さん、秀史さん、紗綾さん、カヤカさん、おじさんの順番で行動をしていきます。
紗綾:これはずっと固定なんでしょうか?
GM:いえ、戦闘が開始したときはラウンドごとに振り直して手番を決め直します。本当は調査パートでも毎ラウンド決め直すのですが、煩雑なのでオンセではしばらくの順番で。
カヤカ:了解です。
★第1R:準備フェイズ
GM:ではまず、メインフェイズ前の準備ターン。皆さん何かやりたいことありますか?
柳沢:あ、GM、準備フェイズのうちに『高速移動』で道の駅まで調査隊と一緒に移動できないかな。
カヤカ:ちょ、調査隊に『高速移動』のコストを払わせるっ!?
チシャ猫:「考え方があくどいんだにゃ」
柳沢:「到着までのPPは向こう持ちと言ってたしね」
秀史:「なんたる阿漕な」(笑)
チシャ猫:「そこは年の功っていい直してあげるんだにゃー」
『移動』は、本来自分の手番を消費しなければならないが、『高速移動』を選択すれば準備フェイズのうちに移動し、自分のメインフェイズ手番に調査や戦闘をすぐに行うことが出来る。非常に便利だが、通常の移動より多くのコスト(PP)を消費しなければならない。
GM:「……了解しました。予算は正直厳しいところですが、ハロルド財団が先行して動いているのであれば、なんとか都合をつけます」
カヤカ:くっ、学者は貧乏じゃないのかッ!(笑)一人だけマイ原チャリだから自腹なんですよね!
秀史:「ありがたく載せて頂く」
紗綾:「お世話になりまーす」
カヤカ:うーん。ここは一緒に『高速移動』します!2PP消費。まさか道の駅でシグマとばったりなんてことはあるまいし、うん。
GM:(ですねー)では、シグマが動くとの情報を得た君たちは警戒し、早朝まだ日も昇りきらぬうち、高速道路を飛ばして現地に向かったのでありました。
★第1R:フェイズ チシャ猫
GM:では、イニシアで一番高いチシャ猫さん、アクションをどうぞ。
チシャ猫:調査項目の『投稿者の素性を調べる』でいいのかな?
柳沢:ハッカーが推奨職能だからお任せします。
カヤカ:GM、調査職能によって内容が変わるようですがコレ、何かゲーム的に違いがあったり?
GM:いいえ、ロールプレイする際の目安です(笑)。
カヤカ:了解です!『騙して悪いが』されるのかとっ(疑心暗鬼)。
GM:僕は依頼人のフリをしてPCを嵌めるような外道なミッションはやったことないです!!!!
柳沢&カヤカ&秀史:え?
紗綾:は?
GM:(前科持ちはつらいところである)おほん、それではチシャ猫さん判定お願いします。
チシャ猫:では特に技能は使わず。ハッカー判定、『投稿者の素性をつきとめる』。基本の4D+12!(ころり)2個クリティカルで37。
カヤカ:うひゃー!
秀史:6がいっぱいだぁ。
カヤカ:目標値が8ですから、達成値にして4個分?スゲェ!
紗綾:特化型の本領発揮ですね!
柳沢:「おー、仕事の早い猫さんだね~」
チシャ猫:「まぁ専門分野で遅れを取るわけにゃーいかないのにゃ」
GM:君の手にかかれば、YouPipeに作られた一般アカウントの特定など朝飯前。たやすく投稿者の素性を割り出すことに成功する。
チシャ猫:「フヒヒ、朝飯前なんだにゃー。さーてどんな子かにゃ?可愛い男の子か女の子がいいんだにゃー」
★調査項目4『投稿者の素性を調べる』 結果
投稿者は地元に住む中学生の兄弟だ。
「道の駅たてがみ」近くに住んでいることがわかった。
GM:投稿者はごく普通の中学生の兄弟だね。館神山のふもと、ちょうど「道の駅たてがみ」の近所に住んでおり、土日に兄弟で動画を撮影して遊んでいるらしい。
チシャ猫:「中学生!(くわっ)第一段階はよし」
カヤカ:「なんの第一段階だよ」
チシャ猫:「それを聞くのはヤボってものよ?ボウヤ」
カヤカ:「ヘイヘイ。って、中学生でドローンなんて持ってんのかよ」
GM:どうもお父さんがハイテクおもちゃマニアで、それに影響されて動画撮影をはじめたらしい。父親の機材を借りて撮影しつつ、自分で色々パワーアップさせているらしい。動画リストを見ると、「お小遣いでカメラを買いました」「レンズをもっといいのに変えたいです」なんて投稿者コメントがついている。
柳沢:「ドローンとかすごく高そうなイメージだけどねえ」
チシャ猫:「安い簡易型なら9千円ぐらいなんだにゃ。普通にいいの買おうと思ったら10万円コースだけどにゃー」
秀史:「9千円ならお手頃だな。動く的として買ってみるか」
柳沢:「的にするにはちょっと高い気がするね」
カヤカ:「中学生じゃ9千円でもたけーよ。小遣い月に3千円だったぜ俺……」
紗綾:「私はお小遣いありません……」
カヤカ:刀真さんにこう、無言で気遣うような視線を送っておきます(笑)。
紗綾:「うう、びんぼーがわるいんですぅ」(刀をぶんぶん)
柳沢:「(ばきっ)はははー、痛いじゃないかさーやくん」
秀史:「ちょっ、車内で刀振り回すんじゃない!」
柳沢:「シタナガ君は屋上で狙撃の修行していた割には意外と常識人なんだねえ?」
カヤカ:心の底からいま自分の脚で良かったって思ってる!(笑)
チシャ猫:「……その煩い刀売っぱらったらどうかにゃ?」
GM:そんなわけで、調査項目『投稿者から手がかりを聞き出せ』が追加になりましたとさ。ちなみに、気になる点があればGMに質問も可能。
チシャ猫:「投稿者はそのへんに住んでるみたいなんだにゃ?」と皆に報告。
カヤカ:(調査項目を確認)成程。直に顔を合わせて話すとプラス補正が入るんだ。
柳沢:ふむ、しかし思ったより達成値が高いね?
チシャ猫:「行ってみるのもいいかもにゃあ」……あ、そうだ、可能なら近所の防犯カメラとかをクラックして中学生兄弟の写真を入手しておきたいです。趣味のため。
カヤカ:趣味。
秀史:趣味か。
柳沢:趣味とな。
紗綾:趣味ですか。
GM:では入手できる。コ○コ○コミックに出てきそうな中学生兄弟だ。肘とか膝に傷があって、山で虫取り、川で魚釣り、庭でベイ○レードって感じ。
チシャ猫:「……!」
カヤカ:よっし、話が合いそうだ!
柳沢:兄貴が理論派で弟は行動派に違いない(笑)。
カヤカ:眉毛が太いんですね(笑)。
チシャ猫:「交渉の時は猫のぬいぐるみ持って画像を送ってくれるのが条件だにゃ!?頼んだんだにゃ!」
柳沢:これ若い子置いてけぼりなんじゃないかねえ(苦笑)。
カヤカ:いやいや、最近の新しいベイブ○ードめっちゃ楽しいんですよ!
紗綾:兄はすっくと大地に立って~弟マシンで宙に舞う~。
柳沢:ますます古くなったじゃないか!(笑)
★第1R:遭遇
GM:さて、他の四人は調査隊とともに『高速移動』を行い、朝も早くに『道の駅たてがみ』に到着した。駐車場でいったん休憩するが、まだ店もあまり開いていない。
カヤカ:くっ、自腹で走ってきました。グロムで高速に乗って!
GM:いや、125ccではギリギリだめです(笑)。
カヤカ:では下道をエージェント的に爆走しました、ハイ(笑)。
GM:そして君たちは気づく。駐車場には大きなトラックと数台のワゴン。そしてその周りにたむろする、日本人には見えない屈強なあんちゃん達に。
カヤカ:……鉢合わせだー!
秀史:そりゃ駐車場なんて一つしかないだろうし鉢合わせるよなあ。
カヤカ:別移動だったし、ちょっと物陰に隠れて様子を伺います。眠気覚ましに珈琲を買ってたってことで。いつでも仕掛けられるように。
秀史:アイサツをせずに攻撃を仕掛けるのはタイヘン・シツレイ。俺はその場で待機します。
GM:了解です。ちなみに、キャラ的に英語話せる人は?
秀史&紗綾:「……」(悲しげな瞳で己のスカラーの値を指さす)(笑)
チシャ猫:キャラ的に読み書きは出来るけど話せなさそう。「ぎぶみーちょこれーとなんだにゃー」
カヤカ:おじさん!(期待のまなざし)
柳沢:はいはい、実はおじさん欧州系の魔術師なので話せちゃいますよ~。スカラー高めだしね!
秀史:おじさん流石!
GM:では彼らの会話を聞き取れる。「こないだ飲み屋にいったらよー、そこのねーちゃんがアレでさー!」「ばっかじゃねーのおめー!」「そりゃジョーイの野郎がアスホールだぜ!」「ちげぇねえ!HAHAHA!」などなど。
柳沢:やだねぇ、米国英語は品がなくて。
紗綾:『進駐軍よりガラが悪いのう。斬っておくか』
秀史:「ご老体は進駐軍のジープに砂糖入れたことがあるのか?」
柳沢:あぶない悪戯はやめなさい(笑)。
紗綾:『おー、近所の悪ガキがやっていたの。わしゃそんな面倒なことをせずにエンジンをさくっと斬ってやったわ、かっかっかっ』「ああもう、大おじいちゃんは黙ってて!」と、物陰に隠れます。……ふと思ったのですが、私はどうやって大おじいちゃんを持っているのでしょう(笑)。
カヤカ:成績悪いので、「???」って顔をしていよう。
紗綾:「英語は分からないですが、何となく言っていることは分かる気がしますぅ」
GM:「オーウ、隊長はまだかー?」などと言いながら禁煙エリアでタバコを吹かし、コーヒーやレッドブルの空き缶が散らかった路上に吸い殻をぐしぐし。やたら声がでかかったり、手をバシバシ打ち鳴らしたりとかなり近所迷惑っぽい。
秀史:「マナー悪し」
紗綾:『やはり斬っておくかの?』
チシャ猫:「やっちゃうんだにゃ!」
カヤカ:露出が、……あ、早朝だから人居ないや(笑)。
秀史:「方針変更、こちらもアンブッシュの準備は完了だ」
柳沢:こらこら君たち(笑)。ここはコンタクトをとっておくべきかね。
チシャ猫:コンタクト。ああ、フルコンタクト的な意味ですね?
柳沢:こらこらこら(笑)。挨拶くらいはしておこう。「Good morning,guys――ハロルド財団の方とお見受けするが?」
GM:「あー?」「なんだこのオッサン?」
柳沢:社章とか見える?ハロルド財団とシグマ、どちらに所属しているかで会話の内容も変えたいものだが。
GM:一見すると登山客っぽい服装だが、雰囲気はそんな長閑ではない。君は彼らのシャツやブーツに、シグマの支給品がチラホラ混じっていることに気がつく。
柳沢:では……。「私はCCCのテンジ・ヤギサワ。ま、大体そちらと同じ内容で依頼を受けておりましてな。これからいろいろやりあうことになるでしょうが、まずはご挨拶までに」(にっこり)
GM:君の言葉を聞くと、今までゲラゲラ笑っていた男達はぴたりと騒ぐのをやめる。そして男達の中から、二メートル以上ある屈強な巨漢がぬうっと立ち上がる。
柳沢:身長二メートルもある大男~♪
紗綾:『斬るか?斬って良いか?』「あんまり物騒なことはしてはいけないと思いますぅ~」
GM:「HAHAHA、あー、アナタたち、私たちの商売敵、そういうことですか」
柳沢:「敵、という言い方は正確ではありませんなあ。せいぜい競合他社というところです」(にっこり)
チシャ猫:「通りすがりのぬいぐるみとぬいぐるみ愛好家のおじさんなんだにゃあ」
GM:「これから色々、なんてめんどくさいことする必要ないじゃないですか?今ここで、五分もかからずケリがつく。シンプルイズベスト。OK?」
カヤカ:わーシグマっぽい!
柳沢:ちょ、まずいなそれ。『梟雄』だからむっちゃ挑発に乗っちゃう(苦笑)。
秀史:「待て、依頼人を危険に晒すな……!」
カヤカ:自販機のところから缶珈琲放り出して駆けだす!
柳沢:(カヤカと秀史を手で制して)「やめておきましょ。こんなところで騒ぎを起こしたら、『本命』の捜索に支障が出るでしょ?」
チシャ猫:「そうそう、獲物を見つけないと意味なんだにゃ。骨折り損のくたびれ儲けは勿体無いんだにゃ~?」
GM:「HEY、猫がしゃべってるぜ?」『ジャパニーズマシーンキャット、ノブヨ・オーヤマ?」
チシャ猫:「ちゃらららっちゃらーん!たけとんぼ~~、ってやらすなにゃん!」
カヤカ:「インカム使ってくだらねえことしてんじゃねえよ!」(小声)
紗綾:残念、ジバニャ(略)。
柳沢:「そちらさんも見つからなかったら任務は失敗、報酬はゼロ。ゴキゲンにちらかした弾丸代も持ち出しだ。そんなお粗末なお仕事をやらかしたら、一時は気分が良くても後の評価がつらいよ?」
GM:……君の十分に説得力のある意見にも、大男は耳を傾ける様子はない。「ファースト。ユー達を排除する。セカンド、邪魔されずにモノを見つける。これが最短ルートだ」
柳沢:「うーん、お兄さん達、ちょっとしつけが必要かなあ?」……戦闘に入っちゃっていいならやるけど。
秀史:脳筋シグマっぽい流れではある。
チシャ猫:あ、ボクは戦えないから皆頑張るんだにゃ?
一同:おい!(笑)
GM:そんな一触即発の雰囲気の中、声がかかる。「――お前達、何をやっている」
紗綾:「あ、なんか偉そうな人が出てきたです?」
秀史:「……『隊長』とやらの登場か」
柳沢:よかった、話の分かる人来たっぽい(苦笑)。
GM:そこに居たのは二十代後半くらいの細マッチョな感じの白人だ。「た、隊長!」男どもは一斉に気をつけの姿勢。
カヤカ:……自販機の陰からテレパスっぽく感情の変化とかを伺っておこう。
GM:「おれが戻ってくるまでに万事支度を調えておけと言ったはずだが?」「サ、サー、準備万端、出発可能であります、サー!」
柳沢:口挟んじゃいけない雰囲気。
GM:「準備万端?ではこれはなんだ?」と言って、アスファルトの吸い殻を拾い上げる。
カヤカ:む、シグマらしいけど、シグマらしくない感じ?
GM:「環境に敬意を払わぬ者は、自然で勝者となることは出来ない」
柳沢:まあシグマもピンキリだからね。
GM:「30秒で片付けろ。そしてすぐに行動開始だ」「サー!イエッサー!」
秀史:うわぁ。しっかり野外活動のプロ雇ったな。
GM:わたわたと準備を始める隊員を尻目に、『隊長』は君の元にやってくる。「部下が失礼した、ミスター・ヤギサワ。シグマコーポレーションのライアン・ミラーです」
柳沢:「やあやあ、そちらが隊長さん? どもども、CCCのヤギサワです。なかなか躾の行き届いた部隊ですな?」
チシャ猫:「どもどもチシャですにゃ」
GM:「弁明のしようもない。まだまだ新兵だ、まともにするには時間がかかる」
チシャ猫:「パーフェクツに無視されたのにゃ?!」(笑)
柳沢:「なあに、若い者は2、3度痛い目を見ないとわからんもんですよ」
カヤカ:「うぐっ」
GM:「その通りだ。今日はよろしくお願いします。『枯れ柳』」右手を差し出す。……というところで、皆さん『隊長』の名を知っているか『解析』判定どうぞー。
柳沢:本領発揮、3D+10で(ころころ)。
カヤカ:解析の代わりに隊長さんの心を読めませんか?
GM:あっ、なんか異能を乗っけたい場合は手番を消費してください。
カヤカ:ぐっ。大人しく振っておこう(ころころ)ぎゃあ、6!強そうな人だ、とでも眺めておこう。
秀史:成功する目も低そうだし今回はパス。業界のルールはまだわからない。
チシャ猫:ネットの力が及ばないとさっぱりなんだにゃー。
各自が挑戦した結果、柳沢が27を出して判定に成功した。
紗綾:私もさっぱりでした(笑)。「こちらの方はどなたでしょう?」
柳沢:おじさん面目保てた。では説明、した態でGMよろしく?
GM:(苦笑)はいはい。君は彼を知っている。シグマでチームリーダーを勤める職業軍人あがりのエージェント。その異名を『森の賢者』(オールドオウル)という。
カヤカ:うおおカッコいい二つ名。シグマはプロを投入してきてるのですね。
GM:狙撃とトラップの達人で、部隊指揮にも長けているとのことだ。
カヤカ:ひええっ!?手番使ってでも心読んでおけばよかった!?
柳沢:「こちらこそお手柔らかに」と握手を返そう。
秀史:「フクロウ(オウル)か。如何にもな名前だな」
柳沢:「噂に聞くシグマの『森の賢者』に名前を知ってもらえていたとは光栄だね。ま、この森にはコヨーテもグリズリーもいないし、たっぷり自然を満喫していくといいよ」
GM:『森の賢者』は君に一礼を返すと踵を返す。そして先ほどとは打って変わって整然と準備を整えた男どもを引き連れ、整然と山へと向かっていったのでありました。
柳沢:「いやーやだねーアメリカ人って殺気立っててさ~」とヘラヘラしつつみんなのところに帰ってたおじさんであった。
紗綾:『ふむ、さっきまでの雑魚とは違ってなかなか切りごたえのありそうな男じゃの。楽しみじゃわい』
秀史:「問答無用で枯葉剤を撒くような人間ではないあたりは救いか」
チシャ猫:「あの人、ボクを完全無視だったのにゃ!ヤな奴なんだにゃ!」
カヤカ:「結局なんだったんだ?」と連中が去ったのを確認してから合流します。
柳沢:「さっきのは同業同士の軽い探り合いってやつだよ、カヤカ君」
カヤカ:「……ぜんぜん心が揺れて無くて読めなかった。つえー人なんだろうな」
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