贅沢は敵ではない!
不景気な昨今、皆様もいかに支出を抑えるか苦慮されていることと思います。由緒貧しい底辺な私も、そんな一人です。
古くは戦中、「贅沢は敵だ」などというスローガンも有りましたが、今回は実は贅沢は敵どころか味方だという、パラダイム・シフトなお話を一つ。
経済を考えるにあたって、明確な悪行が二つあります。言い換えると、二つしかありません。
それは、「他国に金を渡す」ことと、「金を貯める」ことです。
金というのは、エネルギーのように姿や形を変え、絶えず循環しています。ですから、国内で経済が完結している限りはロスがないのです。
無論、全てを国内で賄うのは無理なので輸入は必要ですが、経済的に考えれば、百円の外国産野菜を買うことは、三百円の国産野菜を買うことより罪深いのです。
次に、金を貯めてはいけないというのは、そこで経済活動というエネルギーの循環が止まってしまうからで、血液の流れが止めるようなものです。
バブル崩壊以降の長期不況は、国外に金を流しまくった挙句に、不況とともに金の循環が止まってしまったので起きてしまった事態です。
高い商品というものが存在しますが、高いにはそれなりの理由があります。ボッタクリや希少な物でないならば、そこには必ず人件費が反映されています。安い物を買うということは人件費をケチるということに等しく、ひいてかならずはブラック企業の蔓延に繋がります。
最近バッシングが目立つ生活保護なんかも、その収入は市場に還元されるのですから、経済的には決して悪ではないのですね。
強いて問題を挙げると、外貨を入手する手段がないことと、外国産品を買われるその分がロスになるということぐらいでしょうか。
ただし、後者に関しては働いていても起きる話ですし、前者に関しては、輸入業者が生活保護受給者より問題になります。
ここでタイトルに戻りますが、国内で消費する限りは、贅沢は敵ではなくむしろ善行なのです。
いやあ、よく考えたら「金はあるけど使うのが怖い」的な人がなろうを見てる確率低いですよね。まあ、ググられてヒットすれば幸い的な……?(2017.2.23追記)