表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

黒木貸家の朝のヒトコマ

魔王サザンクロスによって、畑を荒らされた孝博は、魔王を撃つべく仲間を集める旅に出る。


はたして、勇者歩は魔王に取り入ることができるのか?


いなほの使うと言われる、どす黒い円柱の形をしたセーターの正体とは!?


自分でも何言ってるかわからない、波瀾万丈の冒険活劇ここに爆誕❗

ーー朝。


孝博は、スマホの目覚ましにて起床する。


小気味良い音楽が部屋に鳴り響き孝博は体を起こすと、すぐに

上の歩に、声をかける。


「おい、朝だぞ起きろ」


コンコンと、2回ほど上をこづく


「うぅ~ん、、、あと57000ユーロ、、、」



「なんで欧州通貨だよ。せめて秒で答えろや。、、ったく」


またあとで起こせば良いかとベッドからでてふすまを開けた。

それとほぼ同時に前の部屋のふすまも開き、いなほが目を擦りながら出てきたのだった。


「ふぁ~、、、おあよぉ~」


「おぅ、、おはよう」


挨拶を交わしながらふと、孝博の頭に視線を向けるいなほ。


「ふふっ、孝博頭すごいよ爆発してる!ふふふ」


と笑ういなほの頭に視線を向ける孝博。


「いや、おまえの頭にはなんでデカい(ふくろう)乗ってんだよ。」


「あぁ、コレ髪の毛だよボサボサなの」


「いやいやいや、髪の毛って!ボサボサどころかバサバサ飛んでいきそうなんですけど!」


「数年に何回かなるんだよ、お母さんにも言われたことあるよ。ふふっ」


「いやふふって、、、しかもかなりのレアケースなのか初めて見たわ、、、。」


「それより朝御飯作っちゃうね」


「お、おう。」



頭の梟はご飯時にはなおっているのだろうか?気になる孝博であった。


・・・・・・・

・・・・

・・・

・・


ーー【朝食】



孝博、いなほ、歩はテーブルを囲んでいなほの作った朝食を食べていた。


「なぁ、いなほ。まゆ姉は?」


「へ?あぁ、えっと、なんかお腹いたいからあとで起きるって言ってたよ」


「え?そうなのか大丈夫かよまゆ姉。」


「大丈夫ですよ。姉さんはああ見えて実話仮病の達人ですから」


「いや、それ別の意味で大丈夫かよ。ちょっと起こしてくるわ」


そういうと、食べ終えた食器を炊事場に運び、いなほにごちそうさまとありがとうをいって、まゆを起こしに行く。


ふすまをかるくノックして声をかける。



「まゆ姉、あけるぞ」


く「あああああ」


ふすまの中から聞こえるうめき声に心配がましふすまをあける。


「ああああああしぬううううう、、、腹痛いぃぃぃいい」


そこにはベッドから上半身をだらんとたらし、パジャマがめくり上がり、今痛いと嘆いているお腹を丸出しにしてうめいている

この家の最年長者がいた。


「・・・まゆ姉、腹痛いんじゃねえの」




「ああああああ、、、ああ?、痛いけど、この体制割りと楽なんだよね」




「いや、腹出てるけど」



「だから、さすってんじゃん手で」


「、、、大丈夫なのか?」




「学校めんどくちゃい★」



コイツっ!仮病だっ!!



「起きなさい。」


そういうと、孝博はまゆを布団からひっぺがした。

「イテッ」といいながら、転がる最年長者。



「うわあああ!何すんだよ!この強姦魔!!犯すぞ!」


「うるせえ!何言ってるか意味わかんねえんだよ!どういう事だよ!強姦魔に犯すぞって!」


ーー(茶の間)


く「うわあああ!」


「朝から賑やかだねえ、、、ズズッ」


いなほは、お茶をすすり窓に目を向ける。


「本当に、人様に迷惑かけてばっかりで弟の顔が見てみたいですよね」


そういうと、歩はテーブルに出してある漬物に手を伸ばした。



そんな穏やかな朝。小鳥が囀ずり川はせせらぎ、緑がカサカサと

歌を奏でる。


これが、彼等の朝である。



く「まゆ姉痛い!痛い!首がモゲるッッ!」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ