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プロローグ
はじめて並んであるいた日
はじめて手をつないだ道
はじめて"好き”と口にした時
そして_____はじめてキスをしたこの場所で
今、あたしはあなたをみつめてる
ふだんより優しいまなざしが
褐色の瞳があたしをとらえてはなさない。
「ねぇ」
すこしだけ言いかけた言葉は途中でふさがれた
甘くてどきどきする感覚が体中にいきわたる。
「なんだ」
「ううん___なんでもない」
整った顔をふいに耳元まで寄せてきて低い声がささやいた。
「アイシテル」
そんな照れくさい事いつもは絶対いわないのに。
「____あたしも__スキだよ、」
ふだんは恥ずかしくていえないけど、今日は特別なんだ。
「卒業おめでとう」
そうささやいて
あたしたちはもう一度キスをした。
ゆっくりと更新していきます。
どうぞお付き合いください。