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提案
これから書いていきます。
犬鳴村の都市伝説をテーマにした物語です。
昼休みの始まりのチャイムが鳴った。
「いっしょに弁当食おうぜ」といつものように柴田と藤井が僕の席の周りに集まる。
「いいよー」と僕は返事をする。
「ちょっとさぁ、話したいことあんだけどさ」と藤井が口の中に食べ物を入れながら言う。
「なに?」と僕は聞く。
「犬鳴峠わかるだろ?」と藤井が言う。
「うん、それが?」とぼくは聞き返した。
「行こうぜ」と楽しげに提案を持ちかけてきた。
「そこでなにすんだよ」と僕はすこし不機嫌な口調で言った
「そりゃ、肝試しに決まってんじゃん!じゃあ、日曜日な!」と満面の笑みで藤井は答えた。
提案されちゃった。