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異世界護衛騎士  作者: 黄昏
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007-始めての村(お父さんは、やめてくれ!俺の名は、ブルードだ)


なぜ4人で寝ることに?

ラビアさんは、疲れた様で今は小さな寝息をたて眠いる。ミーニャは、俺の左で俺を抱き枕の様に抱きしめた状態ですやすやと眠ってる・・・・

マルカさんは、俺の右側で寝ているが・・・・まだ眠れない様で・・・ため息をついては、ぶつぶつと独り言を口にしてるのだが?


とりあえず今夜は、ゆっくり眠って明日の朝みんなの話を聞くとするか。


マルカさんも眠った様だ。俺に抱き付き、寝言をぶつぶつ言っては、寝息が聞こえるし明日に備えて眠るか。


夜明け前に息苦しさで目がさめると・・・・俺の上にミーニャが・・・・左に、ラビアさん・・・右は、かわらずマルカさん・・・

他の子達もものすごい状態で寝ている様だが・・・・この状態で再び眠れる気がしないな。

3人を起こさない様に俺から離し、俺は外へと出た。

まだ外は暗く日の出まで、しばし時間があるか・・・


時間つぶしに少し体を動かすことにした

呼吸を整え太極拳に似た緩やかな体の動きで架空の敵の攻撃を受け流すトレーニングを行っている。

今まで戦ってきた敵の動きが複合され奇怪な動きで俺に攻撃をしかけてくる。

その空想の相手は、俺が今まで戦い苦戦した者達の複合技使いであり防御に専念せねば、攻撃の隙が出来ないのだ。

攻撃の受け流し方で次の相手の動作がある程度限定される様に立ち回りこちらの狙うカウンターの体勢へと誘導する練習なのだ。


勝負のつかない対戦トレーニングをしていると、うっすらと東の空が明るくなりはじめた。

さきほどからマルカさんの父親が俺のトレーニングを遠めに見ていたがこちらに向かって歩き始めた。

声の届く範囲まで来ると父親は、立ち止まり俺に話しかけてきた。


「オメガ君、君は、凄腕の傭兵かハンターの様だが何を目的にこの村に来たのかね?」


目的か・・・好奇心でこの村に入っただけで・・・

俺は、トレーニングを止め汗を拭きながら父親へと体を向け


「おはようございます」


俺の挨拶に父親が


「おはよう・・・トレーニングの邪魔をしてしまった様だな」


少し気まずそうに話す父親に俺は、微笑みながら


「いえ、気にしないで下さい。僕もそろそろ終わりにしようと思ってましたから。それと、さっきの質問ですが僕がこの村に来たのは、偶然ですかね?あの山を越えこの国に入って初めて見た村だったので寄らせてもらっただけです。」


俺の話を聞き父親が目を見開き言った


「あの山脈の先から君は来たと言うのか?」


まずったか?

カオスの知識にもあの地を踏んで戻った者は、少ない事はわかっていたが・・・

戻った者達は、5合目未満で早々に撤収を決めたチームの小数が戻れたと。


「やはり、君は、S級の戦士なのだな!」


S級の戦士か・・・カオスの知識に人形種が決めたランクの最上戦力の級て事か、・・・・


「僕が、S級かは、わかりませんがお父さんの言うS級と戦ったとしても僕は、負けないと思ってますよ。」


俺の言葉を聞き父親が笑い出した


「あっはっは! おもしろい小僧だ!昨夜のハルカとの戦いでわかってはいたが、はっきり自分で言うとは、本当に面白い。」


父親が愉快に笑い一呼吸おくと


「オメガ君!君に3人の娘を預けていいのか?」


俺が彼女達3人の主となり村を出る事を認めてくれた様だ。


「はい、僕は、そのつもりです。」


父親が微笑み


「オメガ君、娘達をよろしく頼む。」

「それと、お父さんは、やめてくれ!俺の名は、ブルードだ」


照れくさそうに言うと、家へと帰ってしまった。


彼女達3人を買いこの村を出る事は、決定したか・・・・・

旅をしながら彼女達を鍛えるか?

それともこの村の近辺でしばし様子をみるか?

今、考えても結果を出ないか・・・後で彼女達と相談することにしよう。


この後俺は、昨夜行った滝つぼへと行き行水をしてから家えと帰った。


「メネガ!お父さんの許しがでたよ。」


俺が、帰ると早々ミーニャが叫び俺に抱きついてきた

ラビアさんとマルカさんもにっこり微笑み俺にお辞儀をして許しが出た事が伝わった。


3人に連れられみんなと一緒に朝食を食べる事に

昨夜食べた芋粥と同じか・・・・食べるのに抵抗は無いが味がない

芋自体の味が無いと言うか、粘りのある湯に多少形の残る芋が有るだけのスープって感じだな。

栄養価は高いが食べ物としての魅力は、無いな

これならアンプル剤を飲んだ方がいいかもと思ってしまう程度の物だ。

そんな事を思っているとマルカさんが話しかけてきた。


「オメガさんの口には、あわなかったかもしれませんね。」


マルカさんもこれが美味しいとは、思って無いてことかな?


「はい、僕の口に合わないと言うか・・・・味が無いと言いますか」


俺は、正直に感想を口にしたところ

マルカさんが、くっすと笑い言った。


「オメガさんは、正直ですね。確かに味が無いですよね。ですが、この芋は、栄養価が非常に高いので生活する上で主食なんですよ。以前は、これにキノコやウサギの肉とかが、入ってもうすこし味があったのですが・・・・」


そうだ、キノコとか山菜を混ぜ風味を付け動物のガラで出汁をとったなら多少は美味しいと思う。

山菜や小動物なら近くの森で採取や狩りで手に入ると思うが


「マルカさん?今は、山菜も小動物も捕れないのですか?」


俺の質問に、マルカの父親ブルードさんが答えた


「オメガ君、最近この村の周りに奇獣が増えてしまって気楽に山菜や小動物を捕らえる事が出来ないんだよ。」

「そんな状況だから3人がハンターを目指す事を考えたのかもしれないがね。」


なるほど この村にそんな事情が、3人の育成は、しばしこの村でするとしよう。


「ブルードさん、俺達がハンターとして村の周りで狩りを行い村に狩った獲物を供給することは、可能でしょうかね?」


俺の質問にブルードさんが


「それは、可能だが この村で獲物を買える者は、村長ぐらいだ。獲物を買う金があるなら納税の為に家族を売る必要は、無いからな・・・」


確かにそうかもしれない、だが山菜やウサギ程度なら茶貨数枚・・・

山菜一束で茶粒5個 ウサギ一羽で茶貨1枚

1家族の年の納税額が赤貨10枚と言ってたが納税額をウサギと山菜のセットで稼ぐには、666セットか・・・毎日食べると年に赤貨5枚消費するか・・・


「いまこの村でウサギを買うといくらぐらいするのですか?」


俺の問いに、マルカさんが答えてくれた


「月に1~2回村長に売りに来る方が居ますが、ウサギ1羽に赤貨1枚前後だったかと?山菜は鮮度の問題で売りに来る方は居ませんね。交渉で値段は、変わるのですが安く買い叩くと売りに来なくなる可能性がありますから。」


商売だから割に合わないと思えば売る者が居なくなるか、確かにな。

ウサギ1羽、茶貨1枚だと認識してたが、この村では、赤貨1枚で取引されてるとは・・・・・・・じゃクックならいくらするんだ?


小動物の中じゃ高級食材とカオスの知識にあり、人形種には捕獲が難しいとされてる様だが?


「ちなみに クックならいくらぐらいか知ってますか?」


マルカさんもブルードさんも、あぜんとした表情で俺をみているのだが・・・・・

マルカさんが気を取り直し答えてくれた。


「村長様でもクックを買う事は、出来ないと思います。この村にクックを売りに来る方もいませんので・・・・・」


マルカさんが話し終わるとブルードさんが


「この国の首都に行って売ったら銀貨数枚?いや金貨かな?それぐらいの値で取引さてたと思うが・・・・まずクックを狩れる者が居るのかね?」

「狩ろうと思って狩れる獲物じゃ無いと思うぞ。昔、首都で貴族達が言ってたが戦争の最中に広域攻撃の際たまたま衝撃波の影響で狩れたと聞いたが・・・」


狙って狩れないのか、なら俺が狙って狩ってみるか

楽しみが増えたな! この村の周りでハンターとして生活しても大丈夫みたいだし、実戦してみますか。



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